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フォア・フォーズの素数

フォア・フォーズの素数

フォア・フォーズの素数

作家
竹本健治
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-08-01
ISBN
9784048733434
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フォア・フォーズの素数 / 感想・レビュー

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読書好きのハシビロコウ

図書館本。もともとこの本の存在を知ったのは米澤穂信先生の「米澤屋書店」で紹介されていたので、表題作だけで独立した作品だと思っていたのですが、実際はジャンルごった煮の短編集でした。土台となっているのはおそらくハードsfで、物理学やらの理系の人が書いたものという感じで若干アレルギーを起こしていましたが、そこに江戸川乱歩的な狂気が加わることでなんとも不思議な感触があります。その狂気も、猟奇的というよりは探究心から来るような…全編独特な余韻があります。不思議な体験でした。

2023/03/19

放言者

奇才竹本の短編集。特に面白かったのは次の3編。「フォア・フォーズの素数」は地味だけれどフォア・フォーズゲームの過程が大変スリリング。ラストはかっこいい。「メニエル氏病」はすばらしきアンチミステリ。芸者と宇宙旅行はシュール。「空白のかたち」は前向性健忘という題材をうまく料理している。

2009/11/22

kogoty

「涙香迷宮」では圧倒されっぱなしで感想すらまとめられなかったが、この作家さん好きかも。

2017/08/26

hirayama46

ホラー・ミステリ・SFなどジャンルごった煮系短編集。しかし、リドル・ストーリー好きだなあ……。世界がぐらぐらと揺らいで、そのまま不定の状態で終わる感じ、良いですね。/お気に入りはへんてこ数学小説の表題作、激辛カレーストーリーである「白の果ての扉」、ヴァーミリオン・ネコのシリーズである「銀の砂時計が止まるまで」あたりかな。

2016/10/10

lilac

SFありミステリありの12編からなる短編集です。読みにくい話もありますが短いのでなんとか読めるでしょう。一番印象に残ったのは、表題作でもある『フォア・フォーズの素数』。4を4つ使って任意の自然数を作るという、有名な数学の問題に挑戦する少年のお話。数学の魅力をそのままに、説得力のある文学小説へ昇華させるなんて驚きですね。

2012/07/10

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