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アジアンタムブルー

アジアンタムブルー

アジアンタムブルー

作家
大崎善生
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-09-01
ISBN
9784048734103
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アジアンタムブルー / 感想・レビュー

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遥かなる想い

葉子を亡くした僕の心象風景が印象的な作品である。 そう言えば、デパートの屋上に 長い間 行ってない…僕が落ち着く あの空間は 今でもあるのだろうか? 葉子の思い出を胸に デパートの屋上に たたずむ僕と 出会う人々… 著者が描く 喪失の物語は 切なく、哀しい。 出逢いの不思議さと 別れの哀しみが ひどく 清冽な 物語だった。

2018/12/08

おしゃべりメガネ

【追悼~大崎善生】四年ぶりの再々読です。初めて読んだのが13年前になりますから、我ながら、なかなか歴史のある作家さんになります。初めて読んだトキのひきこまれ具合はとても印象的で切ない話であるにもかかわらず、何か希望を持って読みきってしまう不思議な作品でした。主人公のエロ本編集者「山崎」の恋人、カメラマンの「葉子」に対する純度120%の愛がとても愛しく綴られています。恋人を失う「山崎」をフォローする人々とのやりとりにも胸がアツくなりました。三部作ですが本作単独でも大丈夫です。実写版もぜひ観たいと思います。

2024/08/22

sofia

『パイロットフィッシュ』後に読む。実は読み進めようかと迷うときもあり、どうしても慣れない表現もあるのだが、中盤から一気読み。あそこでやめなくてよかった。ノルウェイの森に少し似た感がある。文章が好き。

2017/11/05

あつひめ

どこまでも求めあう。求めあわなければお互いの存在を指の隙間からこぼれ落としてしまいそうなほどの喪失感を突き付けられてしまうから。透明感を感じさせつつ、一つ一つの言葉や仕草はとても濃い色をしている。感情という目には見えないものを文字という方法で表現しきる大崎さん。大人の恋の原点のような作品に切なさは倍増。それでも残されたものは生きなければならない。いつか愛する人とまた会える日まで。

2022/03/29

うさっち

「パイロットフィッシュ」の続編と知らず、先に読んでしまった…。愛する人を亡くしてしまう話で二人の出会いから語られており、「泣いちゃうかな」と思ったけど、意外にあっさりしたラストで泣かずに読了。ポリスの「ブリング・オン・ザ・ナイト」、キース・ジャレットの「フェイシング・ユー」など名前見てもパッと曲が浮かばないので検索しながら読んでたせいか、時間がかかった。

2014/10/30

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