くろふね
くろふね / 感想・レビュー
wearnotequal
久々の佐々木さん、さすが面白かった。漂流して苦難の末に欧米文化を目の当たりにする歴史小説は今まで何冊も読んだが、逆に欧米文化が日本へ突如押し寄せた小説は初めて。特に黒船来航時の浦賀近辺の雰囲気や、途轍もなく巨大な船に乗船後、船内を仔細に観察する三郎助の様子はまさしくその時代の未知との遭遇で興味深い。その背景で何事も冷静に対処した三郎助に感銘。
2020/04/08
chuji
久喜市立菖蒲図書館の本。2003年9月初版。幕臣三部作を完読。佐々木さんは勝海舟が嫌いなのか?『口先男』としか書かれていない。三部作で重複するところが多かった。間に挟んだ葉室さんの天翔けるの松平春嶽が新鮮でした。
2018/03/09
nori
As usual, no surprise at 慶喜 but 勝海舟 is spot lighted in other way. I sympathized with one officer on warship during 1868. It is pity there were not detail after then, as destiny of 三郎助 was shake by of history of coup d'eta of 薩長 with England.
akira
中島三郎助という男のこと、この本の前篇にあたる「武揚伝」を読むまで何も知らなかったが、とてもかっこいいではないか。蝦夷共和国箱館奉行並、中島三郎助。
2012/11/28
びぜんや
図書館から借りてきました。ひとりの人物にスポットを当てながらも人物伝に終わらず、時代の流れ、うねりを活写して見せるのは「天下城」「ベルリン飛行指令」などにも見られる、この作者の得意技。終盤ではなく、中盤に一番の見せ場を持ってきてグイッと読者を惹きつける手口もいいですね。「読んだ!」という満足感を得られる作品でした。★★★★☆
2012/09/24
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