KADOKAWA Group

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かなしみの場所

かなしみの場所

かなしみの場所

作家
大島真寿美
水上 多摩江
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-05-31
ISBN
9784048735346
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かなしみの場所 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

離婚して実家に戻った果那。自宅では眠れなくなり、雑貨を作って納めている「梅屋」の奥の小部屋で熟睡する。ずっと昔、果那の身に起こったこと、両親や親戚とのつながり。ふんわりと読み進めて静かな感動に包まれました。

2019/05/29

巨峰

登場人物が多くて、3分の1くらいまでは誰が誰だか、この話がどんな話か掴めずに???という感じで読み進めましたが、それを超えるとすんなりと頭の中にはいってきました。いろんな場所があってそこには悲しみと喜びとそして営みがあるんでしょうね。

2013/11/09

おれんじぺこ♪(16年生)

梅屋に足を運びたくなりました。働く人にとってもお客さまにとっても居心地のいい場所。穏やかな時間が流れていそうな空間。みなみちゃんのコーディネートセンスと果那ちゃんの作品が醸し出しているのだろうなぁ。 錦紅堂の和菓子も食べてみたい(笑)

2013/04/08

ほたて

骨董品や美術作品を扱う梅屋の奥にある西日が差し込む三畳間。自宅では熟睡できないけれど、果那はそこでは不思議と眠ることができる。ずっと誰かに話したいって思っていた誘拐の記憶は、知らない間にふたをされて、でも寝言になって溢れてくる。記憶って不思議。絶対忘れたくないって思う大切な記憶が、知らないうちに薄くなっていく。だけど、無くしてしまうわけじゃないんだ。果那のかなしみの場所は、誘拐された時に一面の夕焼け雲を見たあの場所なんじゃないのかな、と私は思いました。悲しくなるくらいきれいだったんだろうな。

2012/10/06

zanta

282/10/21/2015 はて。かなしみの場所ってどこだろう。読み終わって、理解力が不足しているのだろう、その場所が何を意味するのか解らなかった事を発見した。だってみんな幸せじゃないの…?悲しんでいる人、いる?そう思うのだ。だが、だれも悲しいことを知らない訳でもない。現実も同じだけど、どんなに明るい人でもいつも笑っている人でも哀しみの一つや二つ持っている。その上で現状を肯定的にみているから、不幸が似合わない人ばかりなんだな。静かな優しい物語だった。

2015/10/21

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