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白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

作家
いしいしんじ
出版社
KADOKAWA
発売日
2005-02-01
ISBN
9784048735742
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白の鳥と黒の鳥 / 感想・レビュー

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ままこ

奇妙でそこはかとなく哀愁漂う寓話的な短編集。不条理と闇。白より黒の要素が強かった。ダークいしいさん。

2018/10/11

(C17H26O4)

いしいしんじの物語はどれも、一見心温まる感じがしたとしても、どこかに狂気が潜んでいるような気がしてなんだか怖いと思う。そんな中でもこれは、これまで読んだ著者のどの作品より人間の黒い部分やいやらしさを引き出している話が目立って印象的で、気分が悪くなってしまいました。感情の生理的な部分を揺さぶるところに著者の意図と凄さを感じます。(人間の白い部分に焦点を当てた話も入っています。でもやはりどこかにちょっと…)「世界のはしっこで生きぬく幸福な物語」という帯の文句の狙いは?帯を素直に信じてはいけない本です。

2018/09/16

あっちゃん

いつもより少しダーク!こんなブラックな、いしいしんじさんは初めて!短編集とショートショートの間くらいな長さが、読みやすかった!

2014/02/04

さゆり

大人向きの寓話みたいな、終始独特な雰囲気。ひとだと思っていたものが動物になったり無生物になったりするので、世界がぐるぐる回るような、混乱や酔いみたいなものを感じつつ読了しました。

2024/05/11

Nao*

図書館本。ダークで奇妙で、ちょっと難解な短編集。いしいさんは「トリツカレ男」のイメージが強く、この作品は童話的な要素を含みつつも残酷な部分も多いので意外でした。リアルで後味の悪いもの、無邪気で残酷なもの、純粋であるが故の狂気を感じるもの…全体的に共通して暗い雰囲気が漂っていて読後はもやもやした気分。「カラタチとブルーベル」「緑春」「透明に関する4つの小話」がすき。辛うじて優しい仕上がりな気がするので。

2014/04/23

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