KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

巴御前

巴御前

巴御前

作家
鈴木輝一郎
村上 豊
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-12-22
ISBN
9784048735797
amazonで購入する

巴御前 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鐵太郎

最近の鈴木輝一郎が木曽義仲を描いたらこうなった、という一作かな。義仲が回りは敵だらけの中で本領を発揮するヒーローで、巴がテレパシーを使いこなすスーパーウーマンで、義仲の愛馬がこれまたテレパシーを使う牝馬。で、巴をかつて傷つけた悪の頭領が、相手を硬直させる特殊能力を持ったあのチビ、ときたもんだ。うむ、どうみてもこりゃあ歴史小説だけどSFですわん。なかなか面白い展開だと思ったけど、最後が決まっているだけにそこで唐突に終わっちゃったのがなんだか竜頭蛇尾。うーん、もやもやするな、これじゃ。

2018/02/20

さはらF

新しい木曽義仲の解釈だった気がします 粗野なかんじはしない良く出来た 頭領だったかな 巴も不思議な神通力を持つ女性(ものすごく強いです) として義仲と肩を並べ、源義経はクレイジーな悪役というかんじです 作者の特得なキャラクターの解釈が興味深かった

2013/09/10

りらくま

★0巴御前に関心を持ち、彼女について書かれた作品を探していて出会った著書。とにかく内容が薄く、卑猥な描写が多いのが特徴。まず、SF小説であって歴史小説ではない。それを100歩譲って我慢したとしても、登場人物のキャラについての描写がない上に、ストーリー性もないため読んでいて疲れる。そしてその疲労感に追い討ちをかけるかのような卑猥な描写。時間とお金の無駄だった…ガッカリ。中古本屋さんに出しに行くガソリン代さえもったいないと思う一冊でした。

2015/08/27

FK

木曽義仲が何とその愛馬と語り合い、また巴とも言葉を発することなく対話するというもの。歴史小説のはずがSFっぽい様相を呈するわけだ。/京都に入った義仲軍が乱暴狼藉略奪をしたということで非難されている。小説ではその背景が紹介されており、納得させられるものがあった。つまりその食料調達方法である。現地調達という名の略奪であった。戦いに勝てば女性を襲い、物資を略奪するのはいわば勝者の当然の権利だというわけだ。食うや食わずでやってきた軍隊の恐ろしさは想像に絶するものがあっただろう。

2005/04/16

keith

義仲と巴御前がなぜ惹かれあったのか、結局よくわからなかった。それより、義経が悪党として描かれているのが驚き。歴史は勝者によって作られるので、義仲はこれまで悪党と言われてきたが、実際どうだったのか考えさせられる物語だった。

2013/10/09

感想・レビューをもっと見る