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温室デイズ

温室デイズ

温室デイズ

作家
瀬尾まいこ
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-07-01
ISBN
9784048735834
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温室デイズ / 感想・レビュー

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優愛

中学生の頃、気を遣うあまり曖昧な答えしか口に出来なかった毎日が息苦しかった。暗黙のルールに目を瞑る自分が情けなくて、素の自分では生きていけない学校という小さな世界が嫌になった。強いなんて言わないで。悪口なんて聞きたくない。平凡な学校生活を望むことはどうしてこんなにも叶わないの。人を傷つける悪意は、物を壊す勇気は簡単に生まれるくせに。温室のような生温い場所で3年間の月日を経て今の私がいることにはきっと意味がある。そう信じているから。だから言えるよ、同じ環境で育ち共に歩んだクラスメイトに心からのありがとうを。

2015/02/23

おしゃべりメガネ

瀬尾まいこさん強化期間第6弾。ずばり「イジメ」がテーマです。そのテーマに一歩進んで読み始めるか、一歩下がって敬遠?するかですが、読む年代(年頃)や環境によって、まったく捉え方は様々に変化すると思われます。今まで読んできた瀬尾さん作品の中でも、かなり異色の内容でちょっとしたルポやドキュメントを思わせる仕上がりです。これまで‘ほっこり’や‘ゆったり’な世界に浸っていましたが、今作はかなり‘シリアス‘です。杓子定規な大人(親、教師etc.)や悩み多き子供たちに是非読んで『支配からの卒業』を目指してほしいです。

2013/09/28

にいにい

瀬尾まいこさんの学級・学校崩壊、イジメをテーマにした作品。他の瀬尾さんの作品の様に良い人ばかり出てくる訳ではなく重く、やや異色。読み進めるか敬遠するかは、読む人の経験、環境また年代によって異なるかもしれない。小・中学校の現状報告といった内容。イジメのある学級に通い続けるみちる。登校拒否等へ避難しながら変革を試みた優子。分かっているがなかなか変われない瞬。表面ばかりであてにならない親や教師。でも、最後は明るい温かさが垣間見える。是非苦悩する学生や教師・親に読んで貰いたい作品。斉藤君や吉川講師が良いキャラ。

2013/12/23

めろんラブ 

「学校って温室だよね」なんて言うのは、決まってかつての子供たち。風通しの悪い密室は、生き物の成長を促すのか、腐敗を助長するのか・・・。猛暑に辟易としようとも、極寒に息が止まりそうになろうとも、外の風に当たってみようか。それとも温室に適応する努力を続けようか。いずれを選ぼうと、畢竟、時は過ぎて行く。気づけば皆サバイバー=「かつての子供」になっている。いろんな事を忘れたり、忘れられなかったりしながら。

2009/12/28

takaC

あらら?そんな終わり方ですか。となると「ふたりの少女が起こした、小さな優しい奇跡」とは何なのだろうか?哲学的なのだろうか?

2012/06/02

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