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桃

作家
姫野カオルコ
出版社
角川書店
発売日
2005-04-01
ISBN
9784048736022
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桃 / 感想・レビュー

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ミカママ

【読メエロ部】厳密にはこれは官能小説ではない。でも、これだけ私の心の「芯」に響いてくる作品は初めてかもしれない。ずっと想い詰めた人に抱き締められるよろこび、他人の目を気にしながら指と指を絡めるスリル...。恐れ入りました。

2016/12/26

NADIA

『ツ、イ、ラ、ク』のスピンオフ。読友さんから「すぐ読まないとみんなモブだから忘れるよ」とアドバイスをいただいていたのに、他に読みたい本がいっぱーいあって後回しになり、仰る通りまるっと忘れていた。語り手が変わるたびに「アンタ誰?」状態だ。「鉄は熱いうちに打て。スピンオフは忘れぬうちに読め。」と肝に銘じることにしよう。でもやっぱり恋愛ものって基本的に興味がないから熱いうちに読んでも刺さらなかったかも(笑) 読友さんは私には合わないかも・・・と懸念されていたがその通り。さすがの眼力に脱帽だ!!

2021/10/26

クリママ

「ツ、イ、ラ、ク」に関係する人の心象風景6編。あの時の彼らはそうだったんだ。でも、それはどうでもいい。人に知られるわけにはいかない、目の前にいるのに二人だけになれない、むさぼりあうような逢瀬、今別れたばかりなのにもう会いたい、そんなひりひりするような切なさが迫る「高瀬舟、それから」が、心に残る。

2017/01/23

horihori【レビューがたまって追っつかない】

『ツ、イ、ラ、ク』のサイドストーリー6編。桐野の友人安藤健二「卒業写真」河村礼二郎「高瀬舟、それから」塔仁原と結婚した頼子「汝、病めるときもすこやかなるときも」隼子を嫌う田中景子「青痣」数学教師夏目雪之丞「世帯主がたばこを減らそうと考えた夜」隼子「桃」。詩的な表現や、中年男性教職員の感傷や、アプローチの違う作品。前作では深く語られることがなかった、河村の気持ちや大人になった隼子が描かれているので「ツ、イ、ラ、ク」を読まずして味わえるし、第三者からの視点は、当事者では分からない感情が楽しめた。

2008/01/11

ゆにこ

読みやすい短編と、あまり理解できない物が半々くらいかな。

2014/08/04

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