妖怪大戦争 (怪BOOKS)
妖怪大戦争 (怪BOOKS) / 感想・レビュー
さとうはな
水木・荒俣・京極・宮部による妖怪映画・・・。大戦争・・・「妖怪って戦えるか!?!?」という疑問は、「ああやっぱりね(笑)」という結末。鬼と怨霊や、一本ダタラ、盆踊りの話などがきちんとした骨格にあり、水木一門の「妖怪学」にはブレがないなと。(私が読んでるのが水木一門ばかりだから当たり前か。)
2017/06/04
石綿
母親の田舎の実家で暮らす小学五年生のタダシは、神社のお祭りで、世界を平和で豊かにするという「麒麟送子」に選ばれる。それをきっかけに見えないモノを見る力を手に入れ、世界を征服しようとする見えないモノ達の戦争に巻き込まれていくのだった。……映画にもなった小説で、視点が小学生だからか表現は易しく、いかにも映像的な描写・展開が多い。地の文が”語り”の調子で、どうにも慣れないというか違和感があったのだけれど、まぁでも割合面白かったと思う。
2017/04/09
PIPI
後半、映画で見たことを思いだした。十二国記で、すっかり麒麟がおなじみになってしまったので、麒麟送子も、同類に思えて。「慈悲の生き物です」というフレーズが頭を駆けめぐった。すっごい久しぶりに加藤保憲に再会した。
2010/07/25
てまり
映画を観たかったが観そこなったので、せめて原作本で雰囲気だけでも味わおうかと。一応、都会から来た弱虫少年の成長を描く形にはなっているが、好きな妖怪を思うさま暴れさせて楽しんでいる、趣味の結晶のような一冊。 次々登場する有名どころの妖怪に、よっ、待ってました!と声をかけたくなるような、まあそういうノリですな。
2005/09/04
小林ミノリ
日本の夏そして妖怪の夏、少年時代へのノスタルジーと水木先生が現代に繋いだ妖怪の図像と荒俣氏の筆で勃発する恐ろしくも楽しい大戦争!!加藤保憲、出るとかずるい。
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