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サウス・バウンド

サウス・バウンド

サウス・バウンド

作家
奥田英朗
出版社
角川書店
発売日
2005-06-30
ISBN
9784048736114
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サウス・バウンド / 感想・レビュー

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しんごろ

東京にいようが、沖縄にいようが、破天荒な父に振り回されても、家族の絆の深さというものをすごく感じました。破天荒な父でも自慢できる姿と言える二郎が、カツとすったもんだしようが、沖縄でのいきなりサバイバルな生活しようが、逞しく成長していく姿がなんともいえず、そっとそばで見守って見たかったですね。父の一郎が二郎に送る言葉には、家族の絆、愛情を尚一層感じて、グッときました。一郎は置いといて、二郎だけでなく、人懐こい桃子、やることが親に似てきた洋子とは友人になってみたいですね。さて、俺もパイパティローマでも探すか。

2018/11/17

ダイ@2019.11.2~一時休止

第1部と第2部の2部構成だけどこれだけ印象が違う作品も珍しい。1部は読むのがつらいが2部の方は面白かった。父の印象も変わってくるし・・・。最後は奥田さんらしいモヤモヤ・・・。

2016/06/05

yoshida

元過激派の両親を持つ小学生の二郎。前半は東京、後半は移住した西表島で物語が展開します。いささか冗長だったかなと。それでいて何を伝えたかったか、あまり理解できず。私の理解力と感受性が不足しているのでしょう。急な転校や環境の変化は子供にとって如何なものか考えたりする。父親には生きるポリシーがある訳だが、家族への影響も大きいので読んでいて心配にはなる。市民活動家の胡散臭さについては、正論だと思う。私が左翼や活動家が好きではないことも影響した。奥田英朗さんは好きな作家さんなので、他の作品も読んでみないとですね。

2020/09/21

ALATA

中野ブロードウェイから西表島へ。小学生なのにいじめ、公安問題、サバイバルなど波瀾万丈な人生が家族の絆とともに語られる。つらい話もあるがさすが奥田さん心温まるストーリーで面白い。元過激派の父、一郎の豪放磊落な性格が災いを呼び込む?自分にはとうてい真似できないし、近くにいたらうるさいだろうなぁ。でも、さくらの武勇伝にはホッコリ★5※用心棒を頼むところは黒沢映画にインスパイア、読ませてくれます。電気も水道もない、自給自足生活、なんでも分け合うユイマール、遥か昔を思い出す。

2023/07/12

再び読書

カバーの南国風なほのぼのとした話と思ったら、全く違う展開に戸惑った。一章は東京中野での不良少年カツとの戦いに学生運動の燻りが大きな事件に発展していく。「オリンピックの身代金」を彷彿させ日本に対する不満が見え隠れする。上原一郎という破茶滅茶な父により表面の重みが感じら無い様、読みやすく作られている。奥田氏は油断出来ない。二郎の素朴な強さが心を揺さぶる。二章は東京を捨てて、沖縄の西表島に移住する。沖縄の人々の優しさ、自然に沸き起こる感情による行動がこころをうつ。ここの人たちだけだと戦争が起きない!世界平和

2017/08/06

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