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あなたに逢えてよかった

あなたに逢えてよかった

あなたに逢えてよかった

作家
新堂冬樹
出版社
角川書店
発売日
2006-09-26
ISBN
9784048737036
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あなたに逢えてよかった / 感想・レビュー

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遥かなる想い

新堂冬樹の純愛小説。 夏陽の思い出帳で始まる この物語は今どき恥ずかしい ほどに純愛で、心が痛む。 「過去は現在という大切な時間を 奪う泥棒」なのか。 夏陽と星純哉の記憶… 大切な記憶が喪われていく 哀しみを静逸に描いているが 不思議と安心感を感じる。 「おいしい紅茶を飲みに 行きませんか」というありふれた 言葉にこめられた想いとは… 最後は涙が止まらない、そんな 話だった。

2014/06/08

佐伯

本当にすごく感動しました。 最初は、あまりの残酷さに悲しくなって読み進めるのがとても辛かったけど、読んでいるうちに彼と夏陽さんの深い愛を感じ、この主人公は逃げることはしないで彼とともに生きていくんだなと思うとこっちもうれしくなりました。 もう最後のページになってくるとドキドキしながらちらっと最後の一枚をめくってしまいそうになり、我慢しながら読み進めました。 最後のしめかたとても好き。他の作品も読みましたが新堂先生らしい。 最後まで読めたこととてもうれしく思います。 この本に出会えてよかった。

2015/08/18

あつひめ

自分が経験してきたことをどんどん忘れていく…それは自分が最後には砂粒のようにみんなの目から消え去ってしまうのではないかと言う恐怖感が伴ってものすごく恐ろしいことなのだと思う。少しでも忘れたくない、少しでもみんなの中に自分を刻み込んでおきたいと説に患者は思うことだろう。カモミールの香り赤ん坊の夜泣きも止めるほど人の心を穏やかにする香り。そんな麻袋…私も持ちたいなぁと思った。切なくて悲しいんだけど、この二人の行く末を見守りたいという心の方が先に立ち泣いている間もなかった。愛の力って本当にスゴイと思う。

2011/11/23

ゆき

「おいしい紅茶を飲みに行きませんか?」そこから始まった純也と夏陽の物語。だけど、幸せは長く続かなかった。純也が記憶障害になってしまった。自分の大切の人を忘れてしまう恐怖、また大切な人から忘れられてしまう恐怖。相手が自分を忘れてしまっても一緒にいたい。自分が相手を忘れてしまうから悲しませないために離れたい。お互いが相手を思う気持ちが伝わってきた。「あなたに逢えてよかった」この物語にぴったりのタイトルだった。

2015/12/13

roomy

ライブラリー本。新藤作品はアサシンに続き2作目。アサシンは少し残念だったけれどこの作品はかなりいい。紅茶専門店に勤める吾妻夏陽と常連客の星純也の恋物語。思い出の引出しの場所を忘れたのは彼ではなくて私だった。私が夏陽の立場だったら愛し続けることができるのだろうか、たぶん無理だと思う。記憶を失っても大切な人に会えばまた好きになる。そうだよね。最後の10頁には涙した。この誘い文句は、永遠に、君だけに向けられる最初で最後の言葉だよ。「おいしい紅茶を、飲みに行きませんか?」

2012/09/21

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