世界でいちばん淋しい遊園地
世界でいちばん淋しい遊園地 / 感想・レビュー
ミーコ
初読みの作家さん。世界でいちばん淋しい遊園地と言うタイトルと表紙に惹かれ、借りて来ました。 一時期は長い行列に並び、ジェットコースターに乗った記憶があります。そして次々に閉園して行く遊園地… 自分の思い出と重ねて読みました。誰しも思い出が詰まっていますよね。どのお話も良かったです。じんわりとする読後感でした。面白かったです。
2022/08/12
あつひめ
表紙のメリーゴーランドが気に入りました。コレだけでも1/3は満足!!物語に出てくる時期がちょうど12月。78年の歴史・・・その間には涙あり笑いありの遊園地だった。遊具一つ一つが言葉を話せたらたくさんのエピソードが溢れてくるだろう。同じ時でもそれぞれがそれぞれの時間を生きている。偶然すれ違ったり・・・。遊園地は過去と未来を繋げる不思議な場所。キラキラ輝いている夢の場所。始める事よりも終わる事の大変さ・・・遊園地に限らず、人生においても・・・。人生を閉じることについて考えるきっかけをくれた作品。
2010/12/15
リップ
今月いっぱいで閉園してしまう遊園地は、最後のひと月だけ入園料が無料。閑散とした遊園地にそれぞれの思い出を抱えてふらりとやってくる人たちの短編集。ただ、一つ一つの話の登場人物はどこかでそれよりも前の話の人と繋がっているところがよかったです。みんなが何気無く繋がっていて、その中心には遊園地がある感じ、素敵でした。
2014/03/29
♡手嶋♡
ひさしぶりに表紙買いした作品。内容は面白かったけどオチが「???」てなって悔しすぎたっ!あとがきにも書いてくれてなかったし…!くそぅwでも、タイトルの「世界でいちばん淋しい遊園地」って意味がよく伝わってきて、胸がいっぱいになった。淋しい遊園地じゃないよ、たずさわった人たちの温もりがたくさんあった。ありがとうの気持ちと、お疲れ様の気持ちと、思い出と。テーマパークって楽しい所でもあり、記録や記憶に残る所でもあると思う。それって魅力的で素敵な事だと思うから。この作品は「世界でいちばん「温かい」遊園地」でした。
2016/09/23
豆花*ずか
××にある、今年の大晦日で閉園することになったとある遊園地の、最後の一ヶ月のお話。オムニバス形式。だけど、最後にはそれらが遊園地らしい、ひとつの物語になっているんですね。(ネタバレになるのでここまで)著者の本初めて読みました。遊園地なんて10年以上行ってないし、今は苦手な場所ではありますが、観覧車を遠くから眺めるだけでも、今度やってみようかな。
2016/09/21
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