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月光スイッチ

月光スイッチ

月光スイッチ

作家
橋本紡
出版社
角川書店
発売日
2007-03-01
ISBN
9784048737623
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月光スイッチ / 感想・レビュー

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おかむー

あれこれ宮下奈都?という感じの不倫を軸としたちょっとオトナ感の橋本紡。『もっとがんばりましょう』。まぁ個人的な好みの問題だけれど不倫をさらりと描いてしまうことにどうもモヤモヤする。主人公・香織のことを「いろいろ考えてるし、ちゃんと常識もある」という台詞があるけれど、いや奥さんが出産でいない彼氏の別宅で新婚生活(仮)をしちゃうヒトは常識ないでしょぉ(笑)。どこか欠落している登場人物たちの物語という意味では楽しめる部分はあるが、橋本紡の乾いた柔らかさで描かれても香織の欠落ぶりは許容できなかったなぁ

2014/12/24

あつひめ

不倫ものなのにドロドロ感がないのは、橋本さんの匙加減の塩梅がよかったのかもしれない。彼氏の事になると盲目になってしまうのもわかる。でもいつまでも無駄な授業料に人生を掛けていてもね~。今までは周りの人を自分からシャットアウトしていたのかもね。普段触れ合わない部類の人間と言葉を交わすことで心の隙間が生まれたのかもしれない。恋はしないよりしたほうがいい。でも、キレイな恋をしないと自分の人生の汚点になっても悔しいし。ハナちゃんや弥生&睦月の魅力ある人たちに囲まれてこれからいいスタートが切れそうな香織を応援したい。

2011/03/09

Mumiu

よくわかってるわ、橋本さん。二股かけられたとき、男は女を責めるんだけど、女は感情をもう一人の女に向けるんだよね!? ハナちゃんのママ・吉田さんもそうだし、セイちゃんの奥さんも憎しみを向ける先は香織だったりする。なんででしょうねえ?、わからなくもないけど。香織の文字通りオアシスになってしまった毎日をしっかり生きている弥生さんと睦月くんきょうだい、何かしら欠けたところがある登場人物ばかりの中で不思議な存在感を放っている。502の町野さん、猫と暮らす彼女のように、わたしもペンをとって手紙を書きたくなった。

2013/03/31

さわこ

不倫の話なのに、どろどろした雰囲気を感じさせないところはさすが橋本さん。でも、やっぱり不倫の悪いイメージが先行して、あまり楽しめなかった。自分をコントロールできない主人公も、自分に都合のいいセイちゃんも嫌い。ただ、好きっていう気持ちは相手に奥さんがいるとかいないとかそういうところじゃなくて、もっと単純なところから始まるものだと思うから、主人公のある種のまっすぐさは好印象だった。山崎第七ビルの住人たちを主人公にした小説を読んでみたい。おもしろくなりそう。★★★☆☆

2014/09/23

古典部員

記念すべき100冊目は橋本紡さん。一気読みでした。登場人物全員がそれぞれ完璧に幸せじゃなくて、それでもひとかけらの幸せを大事に育ててる。でもみんなそうなんじゃないかなあと思います。不倫相手が実に八方美人で、イラっとするところもありましたが、これがこの人の生き方なんだろうな。そして色んな人を幸せにしているんだと思います。私は引っかかりたくないですけど!!

2014/09/21

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