KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

七月のクリスマスカード

七月のクリスマスカード

七月のクリスマスカード

作家
伊岡瞬
出版社
角川グループパブリッシング
発売日
2008-07-01
ISBN
9784048738538
amazonで購入する

ジャンル

七月のクリスマスカード / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

モルク

小6の美緒は、アル中の母、まだ赤ちゃんだった末っ子を殺してしまった弟の充の3人暮らし。父は家出し、既に新しい家庭をもっている。いじめにあい孤立していた美緒は、叔母薫の知人元検事で障害のある永瀬と知り合う。永瀬はかつて娘を誘拐され、その事件は未解決だった。そして大人になった美緒は、永瀬との交流によって強い女性に、そして母を見捨てることなく向かい合える女性となっていく。終盤は永瀬の娘瑠璃の行方と事件を追っていく。そしてそこには悲しい真実が…弟充はどうなったのか。読みたかった文庫「瑠璃の雫」は本作の改題かな?

2021/05/11

uririn

母親はアル中、父親は昔家を出て行ったきり音信不通という家庭で幼い弟と二人、辛抱強く生きる小学生の少女と、娘を誘拐され、生死も判らぬまま歳老いてしまった元検事が出会い、お互いの心を探りあいながら距離を縮め、近づいた先に突然の悲劇に見舞われて…。二人の出会い、検事の過去、現在の三章からなっていて、誘拐事件の謎に迫る二章から話が突然動きだして惹きつけられて、三章の少女の家庭の過去の事件の真相に唖然。永瀬さん、美緒と出会えて最後に少しは救われたのかな。そして叔母の薫さん、過去のいきさつがあるとはいえ、何と良い人。

2017/03/22

もぺっと

幼い娘が誘拐され行方不明のままという元検事。そしてアル中の母を持ち、弟が兄弟に殺されたかもしれないという美緒という少女。この二人が出会い交流していく。誘拐事件そして、弟の事件の真相を知りたくて非常に興味深く読み進めた。弟の事件は意外な結末が待っていたが、誘拐に関しては、はっきりとしない点があり消化不良気味だった。もう少し驚くような真実を期待していた。ただ、この本はミステリーを解明するというよりも、元検事の生き様や少女との交流という点に重点が置かれている気がする。美緒に、明るい未来をと願う。

2017/02/24

なな

一気読み。いい話だった。人との出会いが とても素敵に思える。

2019/07/13

jima

主人公美緒の子供時代だけで満足。アル中の母。家出し別に家庭を持ってしまった父。弟の充は赤ちゃんの穰を布団に押しつけ殺してしまった。の5人家族。学校でもいじめに遭う美緒。元検事の丈太郎との出会い。充の存在が大きい。

2021/01/25

感想・レビューをもっと見る