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女優仕掛人

女優仕掛人

女優仕掛人

作家
新堂冬樹
出版社
角川グループパブリッシング
発売日
2009-01-30
ISBN
9784048739191
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女優仕掛人 / 感想・レビュー

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えみ

身体を張ってでも芸能界でトップに上り詰めたいという千紗のしたたかさと欲深さが恐ろしい。16歳とは思えない達観した物の見方と大胆な決断、肝の据わった駆け引き…女優としては、いい意味でも悪い意味でも完成された女性だと思った。相反してマネージャーの上杉は千紗の思惑通り掌で踊らされたうえに、自らを追い詰めるような失策を繰り出していることに気付かない愚かさに苛立ってしょうがなかった。芸能界の闇…まさか本当にこんなとんでもないところではないとは思うけれど、果たして実際はどうなのか。精神が強靭な者だけが生き残れる世界。

2020/01/26

うさっち

新人タレントに惚れ込み、ありとあらゆる汚い手を使いトップ女優にしようとする男性マネージャーと16歳とは思えないしたたかさで自身の身体を武器に芸能界でのし上がろうとする腹黒い女の芸能界の裏側を描いた物語。16歳でもうここまで腹黒くて野心家だったら末恐ろしいけど、実際これくらいの逞しさがないとトップには上がれないのかもしれない。

2016/04/26

とふめん

www.tohumen.com タイトル通り闇が深い内容。以前読んだ同作家の「動物記」とは真逆の印象。 芸能界で売れるための性交渉がゲス。 女優を道具のように扱うマネージャー達、感情がないのかと疑うほどの女優の従順さが気味悪い。 体を張れば数字を稼げる芸能界事情は少し前の時代を思わせる。 芸能界の裏方共のやり取りが良い具合に胸糞悪さを湧き出していたが、一番思考がイカれてたのは女優の方だった。

2019/05/09

そのぼん

芸能界の光と影…。主人公の女の子、こんな生き方しか出来ないのでしょうか。振り回され続けているマネージャーも、気の毒に見えてきました。

2012/02/12

文句有蔵

面白かった!バブル期に、急転直下怒濤の展開という愛憎ドラマをテレビでやっていたが、まさにそれを観ているような面白さだった。感動したとか感激したとか、そんな言葉ではなく、面白かったとしか言い様のない面白さ。次はこういう展開だろうな、結末はこうだろうなというこちらの予想を次々に裏切って、思いもしない方向に転がる話には、作家の力量の前にひれ伏する思いだ。それが最後の最後まで貫かれている。見事。デート中の車内で、そんなメールが打てるものか?という画竜点睛はあったが、面白さの前にはご愛嬌だろう。脱帽。

2013/12/27

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