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再生

再生

再生

作家
石田衣良
出版社
角川グループパブリッシング
発売日
2009-04-23
ISBN
9784048739436
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再生 / 感想・レビュー

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パフちゃん@かのん変更

以前読んだ「約束」とテイストが似ている。何らかの失意の中から立ち上がって前を向いて歩いて行こうとする人の話。12編の短編集。どの話も身近にありがちな話で誰でもそんな立場になってもおかしくない辛い話。でも、読後感はよい。中でも「火を熾す」が一番好き。

2014/02/14

takaC

テーマはタイトルそのままに“再生”。様々な立場の人の色々な蟠りからの再生エピソードが手短に綴られていた。巷の人の実体験が元ネタらしいが仕立て直しに小説家の妙を感じ取れず残念。あと一掘り掘り下げてくれたらずっと良くなると思う。自分は庄一さんとはあまり相性が良くないかな。

2012/11/07

ころりんぱ

11編、どれもタイトルにふさわしい。人がつまずきの中から立ち上がって歩き出すお話の中には、特別な人は誰もいなくて、自分や身の回りの身近な人を思い浮かべられるような人が主人公。皆それぞれの人生を生きている中で、思いがけなく苦しみや悲しみの渦中にのまれることがある。こんなの嫌だ、どうしよう、どうして自分が、もう最悪だ…ってなった時、皆がどんな形で立ち直っていくのか。自分自身を、状況を、悲しみさえも受け入れて、それでも前を向いて行こうとする主人公たちに自分を投影しつつ、希望が見えるのが素敵。

2014/08/28

まさと

心にマッチの炎をポッ…と灯したような、暖かみのある短編集だった。もう少し続きが読みたいな…ってところで終わる感じが嫌いではなかった。最後まで楽しめました。

2014/09/25

Natsuko

かなり久しぶりに手にとった石田衣良さん。タクシーの中やスタジオや店先で聞いた話を小説に仕立て上げたものが半数の短編集とのこと。あとがきでそれを知りページを遡ると、伴侶の自死や、ハンデを持つ我が子、大苦戦の第2の人生チャレンジなどの話に当然の事ながらリアリティがのしかかり、しみじみ。「ミツバチの羽音」は契約社員の女子が助け合うラストにはホッとするも、職場のこの構図はどちらの立場からも気持ちよくないよなあと心に引っ掛かりを覚えた。でもきっと、これもリアル。

2023/02/25

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