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燃ゆる樹影

燃ゆる樹影

燃ゆる樹影

作家
藤田宜永
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-08-21
ISBN
9784048739580
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燃ゆる樹影 / 感想・レビュー

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はつばあば

「恋愛中毒」の独りよがりの恋と違い、こちらは昔の恋に焼け木杭に火が付いた?。沢村と美枝子は結局娘の陽子に振り回されたのでしょうが、そこは分別ある大人として・・。いやぁやっぱり私、沢村の奥さん静子さんに気持ちが加担してしまうわ。うちの爺さん浮気なんてできなかった人やけど、こんなんで一緒に暮らすやなんて絶対嫌やわ。「恋愛中毒」の水無月と陽子が粘着シートみたいで被さる。恋って当人にはええもんやろけど・・遊びと家庭を分けな迷惑この上ない。恋を知らん婆の言うこと。ごめんやっしゃ(^^;。

2023/03/11

K K

やはり藤田宜永いい!じわじわとくる読後感はさすが。後味の素晴らしい良いワインを飲んだような感覚。円熟した大人の愛。好きだから、あえて一緒に暮らさない。現状を壊さない。恋人のままでいる。なんかわかる。好きだから、結婚すればいいのではない。あえて一緒に暮らさないから続く恋もある。言わない二人、多くを語らない二人がいい。なんとも切ないですか、職業として植物を相手に生きる道を選んだ主人公の気持ちになんだか共感できる。なんとも色気のある作品。

2016/08/13

じいじ

この作家の文体は好きだ。 読みやすい。 好きな作家のひとり。 作品ごとに主人公の職業がユニークなのもこの人の小説の特徴。 ここでは樹木医。 よく取材、資料収集されているのがわかる。 軽井沢のご自宅から東京へ来られた帰りには東京駅前の八重洲ブックセンターで大量の書物を購入する由。

2014/05/10

ブルームーン

う~ん・・・主人公にまったく共感できない。所詮男性なんてこんなものなのか~。三枝子と娘の親子関係もよくわからないし。ダラダラと長くて途中で挫折しそうだった。

2012/09/16

prism

沢村信治は八王子在住の55歳の樹木医。消費者金融の創業者、藤代に、八ヶ岳の麓の集落にあるアカマツの治療の依頼を受け上諏訪の均衡に沢村は、そこで、かつての恋人、美枝子と再会する。美枝子の娘・陽子。藤代は洋子に遺産。妻の静子は美枝子との関係を知り、新巻鮭をメッタ刺しするのを垣間見た。あなたには陽子さんとの日常があり、私には静子との日常があり。恋は日常に殺されて行くものかも知れません。人は一生どれほど手を握り合うのだろう。握った数が幸せの数とは限らない。大切な人の手だけを…満ち足りた

2023/01/21

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