TROIS トロワ
TROIS トロワ / 感想・レビュー
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8年の付きあいになる響樹と季理子、二人はお互いを束縛しすぎないような恋愛関係にある二人。歳の差のおかげで醸しだされているのか、安定した信頼の上になりたつ関係が素敵だったのにな。エリカの存在によって三人のバランスは少しずつ崩れていくのですが、なんだか仕事に振り回されたり恋愛に振り回されたり、展開にせよラストにせよ中途半端に感じました。せっかくのリレー形式の小説なのに、石田さんの良さも唯川さんの良さも、どっちつかずで物足りないように思えてしまいます。ただあの佐藤さんがここまで書けた事に関心と驚きを感じました
2014/09/06
ブルームーン
3人の男女をそれぞれの作家が担当して、リレー形式でそれぞれの心情、恋愛を描く。一人の作家さんが書いたかのように統一感がある。佐藤江梨子さんてあのサトエリさんだったというのをレビューを見て初めて知った。内容的には容易に展開が読めてしまってハラハラ感は少ないけれど、読みやすかった。みんな仕事だけじゃダメなのかな。エリカは若いからともかく、キリコも響樹も年齢の割に恋愛にしがみつきすぎてる感じがして、ちょっと違和感。
2014/07/03
kaizen@名古屋de朝活読書会
石田衣良って女性だと思っていました。 佐藤 江梨子は顔を知っていたので、amazonの動画手紙(video letter)で、あ、本物が書いたんだと思いました。 読み進めていくうちに、 遠山響樹(hibiki)が石田依良で、 浅木季理子(kiriko)が唯川恵で、 エリカ(erika)こと岩田美智子が佐藤 江梨子の執筆の担当であるだけでなく、役割としても与えられたものであることが分かった。 エリカの名前は絵梨子から来ているのだろうか。 2人で一人を歌手として抜擢するのと同様。
2013/03/09
れいぽ
三人が同じトーンで書いているのがスゴイですね~。唯川さんの描く季理子さんはカッコイイwでも、カッコイイ女ほど、ダメ男に魅かれてしまうのかなぁ。まぁ、石田さんの書く響はプチだめんずという感じ。サトエリの書くエリカは最初と中盤でキャラがブレてたような気がするけど、その不安定感が逆に3人の競作のバランスをとっていたのかなぁ。
2010/11/24
re;
『完璧な人生とは、恋をしない人生かもしれない』そう嘯く彼女を取り巻く恋は序盤ひどく不安定で子供じみている。人は恋をすることで羞恥心や猜疑心、自己防衛、怒り、嫉妬、悲しみの感情と対峙したりする。そこで立ち止まれば、先はない。折角恋をしたならば、その先を目指したい。美しく、楽しく、人の成長を促し、相手の幸せを願う。そんな自立した『愛』が腑に落ちるまで、何度でも愚かな恋をしたらいい。そうして磨かれて、輝きを増す。そんな風に出会いを楽しみ人生を全うできたらとても素敵。
2017/08/21
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