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閉ざされて

閉ざされて

閉ざされて

作家
篠田真由美
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2010-01-30
ISBN
9784048740074
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閉ざされて / 感想・レビュー

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リッツ

いびつな物語という印象。多分初めの方で主人公の悩みの正体には気づいてしまうと思うので、歯痒く思うと同時によってたかって弱いもの虐めという感じと結局お金という嫌な気分が終始まとわりついてしまう。一人くらい本当に受けとめてやれる人間はいなかったのか?疑いながらも心開きかけたところに何て残酷なことを。あの娘が一番嫌いだと思った。

2016/09/04

RIN

良くも悪くも篠田真由美さんらしい耽美的ミステリ。人の住む洒落た建築物と因習めいた家族というのは、ある意味、横溝正史ミステリみたく篠田さんが確立した独自の作風かも。ミステリとして読むより昭和の雰囲気を味わいながら古き佳き少女小説(吉屋信子さんみたいな?)や「新本格派」が出始めの頃のミステリとして読んだ方がいいかも。

2014/01/17

夜梨@灯れ松明の火

図書館。建築探偵櫻井京介が好きだったので、函館が舞台と知って借りてきました。良くも悪くも(失礼w)この作者の作品です。トリック(?)は、割と早めに予想が出来たのですが、「耽美」な作風は好きなので、最後まで面白く読めました。人間の汚さ、厭らしさにちょっと疲れますけど(^_^;)文庫も出ているようでしたが、解説だけ立ち読みしようかと思います。

2013/04/23

浅葉

★★★★★ 図書館 綺麗にまとまっている。篠田氏らしい、変わった館が出てくるのかと手に取ったのだが、構成の妙、特にそのフェアプレイぶりに魅了された。ミステリ好きの癖に、当てずっぽうで展開を予測するのが常の私が、後半に入って叙述トリックの真相はほぼ看破できると言えば、そのフェアッぷりがわかるだろう。ヒントをきっちり拾い集め、それを綺麗に並べ直して新たな絵を見つける快感―推理の醍醐味をじっくり味わえる一品。読了後冒頭を読み返すと何とも言えない味わいがある。

2010/06/10

くみこ

独白と手紙と手記で構成された、ある家族に関する秘密と謎解き。函館の豪邸で引き篭もる主人公、生母の死と父の再婚、継母と異母姉妹との軋轢、語り継がれるティアラと遺産相続、唯一味方の兄、と独特の雰囲気に盛り上がるのですが、手記と独白部分で語り過ぎた気も。読み始めて間もなく、どうも仕掛けがありそうだと気付くのに、そこからが長かった。もしかして、と思うのがもう少し後の方ならもっと楽しめたと思います。ストーリー全体の、物悲しさと幻想的な雰囲気が最後まで損なわれなかったのは良かったです。

2019/10/25

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