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罪火

罪火

罪火

作家
大門剛明
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-12-22
ISBN
9784048740197
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罪火 / 感想・レビュー

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takaC

理由はどうあれ子供が殺されてしまう話は気持ち良くは読めないね。最後のあれは無い方が良かった。その直前の智人関連も読み心地悪かった。

2013/09/12

モルク

被害者と加害者が第三者を通して対話し関係を修復するという「修復的司法」。それを積極的に推している元校長の理恵は愛娘花歩を殺害される。人間の本心とは…。憤る気持ちは加害者の贖罪によって癒されるのか、何をもって罪は償うと言えるのだろう。前半では、少年期に人を殺し、さらに恩師の娘花歩を殺めてしまった若宮の身勝手な人格が浮き彫りとなる。うわべだけいい人、更正したような彼の黒い面を見る。が、ラストで、花歩が彼に伝えたかったのは「愛」ではなく「罪」であることを知る。どこまで人は許されるのだろう。重い内容だった。

2018/07/16

Satomi

「修復的司法」被害者と加害者が対話をする事で関係を修復するという考え方。彼女が彼に告白したかったのは愛ではなく罪。被害者遺族が辿りついた事件の真相は…??加害者である男が悪者、嫌われものを演じていた理由は…?? 罪は何をもって償ったとするのか、被害者は償いを受け入れ赦す事が出来るのか…??易しく読めるがテーマは重く答えは出ない。憤る人々の心の揺れ、迷いは当事者にしか分からないのだと思う…。お気に入りさんのステキなレビューに惹かれて手にした一冊。初読み作家さん、他の作品も気になる~♪

2016/01/28

達ちゃん

雪冤に続いてかなりの衝撃度!被害者と加害者の赦しという重いテーマで、めちゃめちゃ引き込まれました。「罪火」というタイトルがずし~んと響きます。

2019/05/01

さっこ

修復的司法という言葉を初めて知りました。被害者の痛みを知り加害者が更生する。加害者の更生ってどんな風だと被害者の痛みは和らぐのだろうか、自分には計り知れない葛藤があるのだろうと思います。作品は加害者の心からの更生は可能かという流れから、結末は意外な方向に向かっていきます。憎しみが被害者を犯罪者に変えてしまう連鎖が悲しかったです。

2019/05/23

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