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カムフラージュ

カムフラージュ

カムフラージュ

作家
有吉玉青
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2010-05-27
ISBN
9784048740319
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カムフラージュ / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

以前こちら読メで『車掌さんの恋』のレビューを読んで気になり読み始めた有吉さん作品の2作目です。正直、前回はそんなにココロにグッとこなかった経緯もあり、今作もさほど期待値は高くなかったのですが、不思議と物語に惹き込まれ、なかなか印象的な作品となりました。とにかく登場人物がそれなりに多く登場し、人物各々がどこかひとくせ、ふたくせというかノーマルではない構成で、展開は進みます。マトモな恋愛とはほど遠い、若干アブノーマル寄りな恋愛のお話ですが、不思議とその流れが気にならず、むしろ違和感を感じずに読み進めました。

2016/04/16

じいじ

 初読み作者。歯切れのいい文体は母・有吉佐和子の血筋なのか、読みやすい。全体構想は、小説としての面白さはあるが、読後感はよくなかった。本作のテーマは不倫、浮気。この不条理な恋を成就するため、他人を欺くのにどうカムフラージュするか、が作者のコンセプトである。その点では残念ながら稚拙だ。女性の意地悪、意固地、執念、嫉妬心・・・など怖さの部分が、女性固有の可愛さ、優しさの「愛情」を凌駕しているところに不快感を感じた。内容が私に合わなかったのだろう。別作品『美しき一日の終わり』を読んでみるつもりである。

2015/03/25

ren5000

最後まで読んで思ったのだが、すごく狭い世界での愛情の絡み合いの物語。あまりにも人間関係が絡み合いすぎておいおい!ってなるのだけど結局最後まで楽しめて読んでしまった。少なめのページ数がよかったのかな?しかし大人は自己責任でいいけど子供は巻き込んじゃだめだしかわいそうだな。

2014/09/01

shoko

内容はあまりに昼顔的。割りとどこにでもありそうな内容の作品だけど作者の育ちの良さみたいなものを感じます。結末が恐ろしく悲しい。

2016/11/20

こたろう

怖すぎ。一組の家族の周りで男女が入り組んで繋がり合い、ごまかし取り繕いながら、危うい均衡を保っている。その均衡が徐々に崩れていく様が、章ごとに変わる7人の目線で綴られていく。人は見たいものしか見ないものなのかもしれない。全てを知ることが正しいとは限らない。でも、大人の都合で大人扱いされながら、子どもの真っすぐさで全てを見てしまったルイは、どうなってしまうんだろう…。有り得ない展開と相関図に感情は入っていけなかったけど、一気に読めた。誰の心にもあるような弱さと狡さに焦点を当てて、引き伸ばしたような話だった。

2011/02/25

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