KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

春の小夜

春の小夜

春の小夜

作家
松本侑子
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2010-03-25
ISBN
9784048740449
amazonで購入する

春の小夜 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

しょこら★

失われていく、淡く切ない恋心。ひとは、ぬくもりがなきゃ生きていけない―それを求めて伸ばした手が、届きそうで届かない。『夜ごとの美女』『春の小夜』がすき。絵本のような、美しいファンタジーと、若さゆえの無鉄砲で無邪気な気持ち。切ない、ほんと。

2013/07/21

野のこ

孤独で切ないけどあたたかい物語たち。主人公の目に映る情景の描写が美しい。そこから香る匂いや空気感も伝わってきました。「夜間飛行」この話は辛かった。寂しいときに売れ残りの花束なんて買っちゃダメー!!「人なつこい」最後、山内の『なれなれしいのか人なつこいのか。』の呟きが微笑ましかった。光恵と幸せになってほしいです。「夜ごとの美女」不思議な話。『ミレーユ、きみの見たかった一ブルターニュの海だよ』に涙。松本さんの本をもっと読みたくなる一冊。

2016/09/08

小瑠璃

松本侑子さんといえば、私にとっては「赤毛のアン」の翻訳者さん。とは言え、作家としての作品を、アンに近しいものを求めて読むとケガします(笑)この本はしっとりほろ苦い、大人のための短編集。「夜ごとの美女」すごく好みでした。パリの街の描写は、「赤毛のアン」をはじめ、自分の憧れるさまざまな物語の舞台の国を、実際に訪れている著者ならではの表現かなぁ、なんて思います。まるで目の前にあるように、それでいて、現実より一層ロマンチックにパリの街がうかびあがるのは、著者や読者の憧れが反映されているからかもしれません。

2010/11/17

チェス

読みやすい短編集。図書館本。

2019/05/25

鳩羽

日々のことに一々傷ついてなどいられない年頃になっても、懐かしい思いでには感傷を抱き、明日のことに憂いを感じずにはいられない。そんな風に淡々と受け入れるしかない現在は無色透明で味気なくもあるが、その中にちょっと彩りを落としてみたかのような短編集。悲しくてもちょっと明るいところがよかった。

2010/07/25

感想・レビューをもっと見る