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KATANA カタナ

KATANA カタナ

KATANA カタナ

作家
服部真澄
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2010-06-26
ISBN
9784048740500
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KATANA カタナ / 感想・レビュー

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まつうら

毎年2万人が銃弾で亡くなっているアメリカの銃社会を変革するという壮大なテーマを、ウクライナ紛争の影響で認知度をあげつつある民間軍事会社の闇と絡めて描く。火薬で銃弾を打ち出す代わりに、スタンガン方式で電気ショックを飛ばすのは良いと思うのだが、銃規制の真の切り札が本人認証だという説明はどうも納得がいかない。本人認証によって、スタンガン方式の盲点とも言える、ヴィンスのような痛覚を感じない存在が許容されるという点にも違和感。本人認証が安全装置の解除キーであっても、凶弾による死傷者は減らないと思ってしまうのだが?

2023/03/29

AICHAN

クライトンやフォーサイスには及ばないが日本の作家としては上出来。ただ「KATANA」という題はおかしい。「刀」は斬れ味鋭い武器であり拳銃と存在価値が似ている。幕末に日本を訪れた外国人は刀で斬りつけてくる「攘夷浪人」をひどく怖れ、彼らの辞書に「RONIN」を載せ、「斬れ味鋭い長いカタナを腰に差して外国人と見れば斬りつける」と意味を書いた。外国人にとっても「刀」は恐るべき武器なのだ。拳銃を殺傷性のないものにするプロジェクトについての物語なのに「KATANA」はないだろう。「KATANA狩り」ならわかるけど。

2010/12/13

あかり

最後がちょっと帳尻合わせっぽい雰囲気でしたが面白かったです。非殺傷型の銃というよりも生体認証がキモというとろこが面白いかも。確かに、生体認証は有効な手段なのかもと思いました。あと、アメリカでは身の安全のために銃を持つという以外に権利として銃を持つっていう意識があるんだというのが、私には知らなかった部分だったので興味深かったです。

2010/10/18

nakano0622

服部氏はとてもインテリだと思う。政治、経済、社会問題、人種問題などいろんなジャンルに関してきっと詳しいのでしょう。今回はアメリカ合衆国の抱える問題のひとつである銃に関するミステリー。結構大きい、壮大なテーマだったけど、私の琴線にちょっと触れませんでした。日本人だからなのでしょうかね。けど服部氏は、最後に「日本人だから」っていうくだりを主人公の一人に言わせております。これが一番言いたかったのでは。平和ボケした日本にも救われるところがある。そうなんですかね?服部氏の世界観は健在で、今回も安心して読めました。

2010/09/06

外道皇帝

近未来のアメリカでの銃規制をめぐる物語。スタンガンを進化させたような非殺傷銃の導入に軍事行動の民間委託の問題を絡ませてなかなか面白い展開でした。SG銃の射程とかエネルギー源(銃で言う何連発とか)とか威力とかもうちょっと詳しく説明が欲しかったなあ。

2010/09/03

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