KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

at Home

at Home

at Home

作家
本多孝好
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2010-10-27
ISBN
9784048741361
amazonで購入する

at Home / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

めろんラブ 

作品には生まれる理由がある。偶然ではなく必然。そんな訳で、作者が物語を生み出した理由に思いを馳せることも愉しみのひとつ。さて、本作のテーマは「家族とは」。使い古されたテーマだな、と少々斜に構えて読み始め・・・早々に心の中で土下座。ベタベタしてない、クールなハードボイルド感。なのに情や絆が深~く描かれていて、気づけば涙が。家族小説の新たな可能性が凝縮!無縁社会が流行語の現代、この作品の存在価値は十分すぎるほど。なぜ今「家族」なのか。本多さんの真意は想像の域を出ないが、今の私に必要な物語だったのは確か。

2010/12/22

takaC

「at Home」初読み。面白かった。「日曜日のヤドカリ」再読。面白いのを再確認した。「リバイバル」ハッピーエンドだと思うことにしよう。「共犯者たち」皆自分なりの罪償いってわけですか、とりわけ真紀子さん…

2011/09/08

エンブレムT

小説としての完成度の高さにタメ息が出ました。重くビターな部分を描き込み過ぎないエピソード、登場人物の心情、その過不足のなさは見事としか言いようがないような気がします。・・・歪んだ繋がりではあっても、そこには確かな絆がある。ホロ苦くも温かい、帰っていく場所としての『at Home』。描かれていない部分を、つい想像したくなるような深みがある・・・そんな4つの家族の物語でした。

2012/05/04

いつでも母さん

再読。単行本で読んだ時は、タイトルの表記も装画も違っていたような気がするが・・タイトル作が好きです。ダメなのだが、分かっているのだが、これはこれが良い。『家族』って血の繋がりだけじゃないよなぁ。って思う。いやいや、正真正銘、戸籍もDNAも本物が良い事はそうなのだが。形だけとか、止むに止まれぬ事情からって現実も有るわけで・・それを思うと、なんてこの『家族』は温かく、優しく、応援したくなるのだろう。最後に言えて良かったよ「おめでとう」と、私から。

2015/12/17

ちはや@灯れ松明の火

単なる同居人と家族の違いって何だろう。強固なはずの血の鎖もちょっとした行き違いでぽろぽろ崩れ去ってしまう。でも、擦り切れ綻び破れた家庭にも新たな端切れをあてがい丁寧に繕えば、ほら、個性的な模様が出来上がる。訳あり犯罪者一家、生さぬ仲の父娘、偽装国際デキ婚夫婦、父の失踪で離散した親子、模範的とは言えない彼等の関係が危機に直面した時、胸に秘めた揺るがぬ誓いが垣間見える。人と人とを家族として結ぶ糸はちょっとクサいけど信頼関係だ。『ただいま』『おかえり』共犯者たるファミリーの合言葉を今日も交わして、不敵に笑おう。

2010/12/26

感想・レビューをもっと見る