ほのかなひかり
ほのかなひかり / 感想・レビュー
あつひめ
森さんの家族小説を読むと、世界一小さな「我が家」という世界を大事にしようと心に誓う。毎日の喜怒哀楽。家族の関係に甘えて遠慮がなくなり相手を傷つけていることにも鈍感になりがちな時、森さんの小説を手にすると心を入れ替えようと思う自分が生まれてくる。小説は大きな事件が起こるものばかりではない。自分の周りでも起こりそうな、自分も主人公になれそうなことも小説の題材。そこが森さんの筆にかかると凹んだ主人公もわずかに灯った明りを見つけて進んでいく。そこにとても共感する。些細なことも喜べるような暮らしを心掛けたくなった。
2013/03/02
けんとまん1007
家族。どこにでもありそうな物語。ほのかなひかり、そう、淡い色合いで包まれているのが家族。表現の具合は、いろいろあるだろう。それも、家族という支えがあるから。ほっと力を抜いて、こころを緩める時間。
2021/12/11
紫 綺
色々な人の人生を一部一部切り取り、短編集にまとめた作品。日常のちょっといい話や悩みの話など、読後にやさしい気持ちになれる一冊です。1〜3話がお気に入り。初めての作家さんですが、他の作品も読んでみようと思いました。
2011/01/24
なっちゃん
泣ける家族の物語です。「聖夜の メール」、「想い出バトン」は、思わず涙が出てきて「おっと、これは外で読んではいけない」と思ったら、後は、「ニヤリ」という感じでした。 安っぽいドラマのようなわかりやすさだけど、私はなかなか好きです。
2013/06/02
ラクダ
短編集8編・・・帯に書かれたタイトル・・『大切な家族や仲間が、そっと手を差し伸べてくれる・・』それから冒頭の『たとえそれが、どんなに小さくて頼りない光であっても、歩む先に見えるのなら、人は生きていけるのです・・』この本を表す上手いフレーズたど思う・・希望や・縁にいついてこの著者の作風である、ほっこりとした気持ちになれる良い作品だ。・・僕は元彼との再会の話【噛み合わせ】、落ち込んでいる時に、悩みを聞いてくれたり励ましてくれる人を派遣する会社の話【褒め屋】が好きだ。・・・・読みやすさ◎
2014/10/18
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