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明日の雨は。

明日の雨は。

明日の雨は。

作家
伊岡瞬
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2010-10-20
ISBN
9784048741392
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ジャンル

明日の雨は。 / 感想・レビュー

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モルク

音大を出て、アルバイトとして小学校の臨時講師を始めた森島が主人公の6話の連作短編集。モンスターペアレンツ、いじめ、学級崩壊、事なかれ主義の教師など、様々な問題に正面から立ち向かっていく森島の姿が清々しい。最後の結末も規定路線か。ただ森島が熱血漢ゆえに、生徒個人に関わりすぎ学外で会ったり、教室前の廊下をウロウロしたりするのはちょっとやり過ぎかな。その適度な距離がまた難しいところなんだろうけど…。でも、こんなまっすぐな先生と出会いたかった。

2021/10/31

ma-bo

音大を卒業したものの就職につけなかったが、つてで小学校の音楽教科非常勤講師となった23歳の青年が主人公の連作短編集。モンスターペアレントや、虐待、いじめ、学級崩壊等様々な問題を、若さゆえの前向きに解決に向け取り組む姿勢に好感が持てる。若干スタンドプレーが目につく所もあったけどね(^^)。腰かけぐらいのつもりだった主人公が最後に出した結論は?理由は2つあるんだけど、それもまっすぐで、爽やかでいいじゃないか

2021/08/27

七色一味

読破。不思議なテイストの作品です。雑誌「野生時代」に掲載された「ミスファイア」と「柔らかい甲羅」は、どちらかというとミステリー色の強い作品なのに対し、あとの書き下ろし4作品は先生と生徒、生徒の家庭、学級崩壊やいじめと言った現代の教育現場が抱える問題をテーマにした作品となっていて、どれも読み応えがあります。ちょっとこの現場には飛び込みたくないな、と思えるのに──本人だって、専任免許しか挑戦できないことや年配教員の説教や怪物たちからのいわれなきクレームにさらされることやクソガキどもを張り倒せないことや(続く)

2013/02/23

Taka

伊岡瞬2作目。音大出の音楽家の卵が教職免許を生かし、アルバイトで始めた小学校の先生として過ごした一年間の物語。明日の雨は明日降る。爽やかな読了感。北海道行きの飛行機、電車の中でスッキリしました。

2018/08/27

nyanco

学級崩壊、モンスターペアレント、いじめ、教師の質の低下…と今の教育現場の問題がなかなかリアルに面白く描かれていて、そこにいる子供達も生き生きととても魅力的。ドゥカティに乗って登場するフォーストシーンはカッコイイが、巧は、それほど破天荒なタイプでもなくこの小道具の意味は?ショパンのエピソードもカメの話も、ひとつひとつの話は、なかなか面白かったけのに終盤やや失速した感じが残念。せっかくの書き下ろしが加えられた連作短編だったのだが、何となくどれもカラーが似ているせいだろうか。続→

2010/11/21

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