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からまる

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作家
千早茜
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2011-02-26
ISBN
9784048741736
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からまる / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

まさしくタイトルどおりの作品でした。しかし、ややこしい‘からまり’かたではなく、むしろこんなにもストレートかつキレイにつなげていく千早さん、スゴすぎです!7人のキャラでそれぞれの視点からなる連作集ですが、とにかく7人とも個性的かつ魅力的でどんどん気になり、即読了してしまいました。どの話も暗いトーンがあるのですが、ソコを一気にポジティブゾーンへ導き、締めるワザは爽快であり、感動します。誰もが思い、感じ、悩む何気ないコトをスラスラとヘヴィにならずに書き綴る千早さんワールド、まだまだ堪能させていただきます!

2014/10/25

❁かな❁

以前仲良しさんの感想で千早さんの『あとかた』を読み、他の作品も読んでみたくなり、こちらの作品も読みました!めちゃくちゃ好みで良かったです♪やっぱり千早さん好きだなぁと思いました☆7編の連作短編集。それぞれのお話の脇役が次では主人公になり別の視点で描かれます。全体的にふわふわして透明感のある文章です。男女の描き方もいいです♡読了後また読み返したくなりました!「まいまい」の筒井くんの最後にキュンときて「あししげく」のラストにほっこりし「ひかりを」の大原さんには泣かされました。とても好きな作家さんになりました☆

2013/12/03

nico🐬波待ち中

表題と表紙の通り、見事に絡まり合った人間模様。自分で自分を追い込み一人で捻れてがんじがらめになった、不器用な男女7名の連作短編。付き合い下手で感情を表にさらけ出すことが苦手。だからつい感情を抑えて自分の内面を誤魔化して笑ってしまう…そういう時って私もあるある、と共感した。そしてこの不器用さがとても愛しく思えた。悩める7名が自分の中で、各々の納得のいく答えを見つけていくラストの爽快感がたまらない。私も華奈子のように情熱的なフラメンコを踊りたくなった。千早さんのこの手の連作短編はとても好き。

2018/06/09

おかむー

千早茜作品は初読みです。いい意味でクセの少ない連作短篇集。『よくできました』。冒頭で男と女のドロドロものかなと思ったら、男と女を絡めつつもそれぞれの抱える孤独の物語。7つの短篇どれもが、閉じた孤独に行き詰まった主人公が結局は人との繋がりを求めていることに気づいて前向きになってゆく姿がよい読後感になりますね。どの作品でも海の生き物が象徴的に使われることで、海のなかからの視点で差し込んでくるゆらめく光を見ているイメージがオーバーラップする感触が特徴的。

2015/04/15

ゆみねこ

7つの連作短編集。男と女、色々なものがからまるお話。千早さんは暗くて重い印象だったけれど、これは意外と読みやすかったです。

2015/02/02

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