十方暮の町 (カドカワ銀のさじシリーズ)
十方暮の町 (カドカワ銀のさじシリーズ) / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
多忙な母親を持つ少年と、多忙な父親を持つ少女。幼馴染のきらきら少女を含めて全部で三人。まるで親に捨てられたみたいにひっそりと街角に暮らしていた。どこもかしこも十の方角全てが夕暮れに閉ざされたみたいな、どこにも行けぬ閉塞感を抱えたまま。小さな恋情。友人への苛立ち。どこにでもあった夏休みの一こまはしかし、神隠しの噂に姿を変える。怯えた町に夜ごと濃くなる暗闇。怖さはしかし、つないだ手の勇気が振り払う。誰かが助けてくれるならば、人は自分でも助かる道を探せるから。さあ、今度は僕の番。君の名前を呼ぶよ。
2012/03/23
ぶんこ
ホラーは苦手なのですが、こちらは読んでいる間は、ホラーというよりは、 慎治さんの辛さ、切なさに意識がいってしまい、怖さよりも人への切なさでいっぱいになりました。 人には見えない物が見えてしまうのは、逃げようがないので、余程心を強く持ってないと、発狂してもおかしくないでしょう。 そんな慎治さんに寄り添い、手助けしたくなる気持ちに共感しました。 それにしても身近な人が神隠しにあったら・・・生死が解らないだけに、より辛いでしょう。 皆、よく頑張った!
2014/11/13
そのぼん
ちょっとホラーテイストの青春ものって感じでした。10代の人をターゲットにしているだけあって、そんなにブラックさはなく、安心して読めました。
2012/10/06
椎奈
≪2013.0601図書館≫中3の大伴和喜が住んでいる街に神隠しが起きていると噂がたつ。それは真実であり、神隠しを防ぐために公園に人をおいているそうだ。ちょこっとだけホラー笑。あと感動の青春ファンタジー、って書いてあったけどわたしは感動なんてしなかった笑!ただ勇気は貰えたな★彡読了後にもう一度表紙をみると…ぞくってした
2013/06/29
本読みじいさん
最初は十方暮れ?という感じでとっつきにくかったが、自分たちの町を守る若者、今は薄れている地域の関わりを掘り起こすような、ホラーを交えた温かさがありました。
2012/11/17
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