軽薄のすすめ
軽薄のすすめ / 感想・レビュー
みどり
譲ってもらった本。後ろに本の値段が書いてあったのだけれど、160円だった。いい時代だったのか物価が安かったのか。吉行淳之介というと、吉行和子のお兄さんで、なかなか扇情的な小説を書く人というイメージだった。実際感じたところはちょっと違って、わたしにはかわいらしい人のように思えた。「月末になって給料袋を開いてみると、予想していたよりも、かなら少額だった。私は腹を立てて、その全額を投じて香水を買い、女の子にやってしまった。」というエピソード、なんとも愛おしい。吉行さんの新しい一面が知ることのできる本だった。
2018/06/15
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