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言葉の流星群

言葉の流星群

言葉の流星群

作家
池澤夏樹
出版社
KADOKAWA
発売日
2003-03-01
ISBN
9784048835565
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言葉の流星群 / 感想・レビュー

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Gotoran

池澤氏が読み解く宮澤賢治の心象スケッチの世界。純粋に才能のみに注目するために宮澤賢治とは別の仮想の人格として、深い尊敬の念を込めて、詩人“ケンジさん”と呼ぶ。無数に残された言葉の束、ケンジ座の流星群が詩人池澤夏樹というフィルターを通して加えられた詳細かつ克明な考察。秀逸、気づき、学びに溢れている。また、後半では小説家ではなく童話作家としての宮澤賢治についての深い洞察がなされており、これもまた秀逸。著者の高い透明感は、どうも“ケンジさん”の世界に起源があるに違いない。ご両人に親近感を覚える。読込たい。

2012/01/04

赤とんぼ

読メさんが読んでみえて、影響されて読みました。今まで単純に、リズムや色彩や固さを感じて勝手に読んでいた詩が、池澤夏樹さんの解説で、より生々しい感情や孤独を伴って立ち上がってきました。

2013/02/23

バーベナ

「ケンジさん」という響きに愛を感じる。遠くを見ているその視線が著者と似ている気がする。

2011/05/05

plum

見田宗介(宮沢賢治‐存在の祭りの中へ‐,岩波書店,2001)は時代や生育環境を含めて「自我」の問題を追及している。補章で,賢治の好んだ「すきとおる世界」に,心象と時間の重なることが言及される。池澤さんは,伝記的事実に拘泥されることなく,詩<心象スケッチ>を楽しむというスタンスで,ケンジさんと向き合う。冒頭で紹介される「青空のはてのはて」の,永久で透明な生物の群れがいるイメージに衝撃を受けた。自然と交感する中で,農業を通じて自然と人間の関係を正しく理解した。

2015/01/30

teo

花巻で読み終えた。宮澤賢治について書いた本で一番気に入っています。

2022/06/05

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