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言葉の降る森

言葉の降る森

言葉の降る森

作家
舟越桂
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-12-01
ISBN
9784048835589
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言葉の降る森 / 感想・レビュー

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キジネコ

「佇まいの」に継ぐ言葉として「美しさ」と続けてみるとき、その言葉の曖昧が不安になる。無表情な彫像、と言葉を置くと否と私の中の何かが応える。舟越桂の静けさ、言葉に置き換える事の叶わぬ饒かな味わい、遠い視線に、まるで自身の隠れた鏡像を観る様な不安を感じます。この人の文章は上手くも、分かり易くもないけど、筆者自身が感じているかも知れないモドカシサを推し量ってみるとき、言葉の降る森の楠から解放された寡黙な眼差しが静かに、ゆっくりと語り始めます。時間をかけて彫像と同じ虚空を眺めてみたい。

2020/03/24

さく

彫刻家船越圭の文章をまとめたもの。初出は展覧会図録や雑誌など。ラジオの気象通報に美を感じ、革靴の人形に涙する芸術家。人形はエディンバラのおもちゃ博物館にある手作り人形で、ぼろぼろの革靴の底に釘を打ち付け布を巻いて作られたものだ。人形を買うことなど叶わない暮らしの子どもが作ったものとのこと。その少女が人形をうれしそうに世話をする様子まで想像し「人間とはこんなこともしている生き物です」と誰かに伝えたくなるような人形だ、と言う。かっこいい。他の著作の中にも登場するらしいので、そちらも読みたい。

2015/11/14

kei

☆☆☆☆☆

2012/09/02

k.rie

結局一番遠い所にあるものは自分自身であり、したがって遠い所を見る目はイコール自己を見つめている目だと思う。

2019/01/16

あっぺ

彫刻家の言葉。途切れ途切れの言葉が確かな熱量を持って、私たちに、舟越桂という芸術家の、心のつぶやきを見せてくれる。

2018/07/19

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