風の記憶
風の記憶 / 感想・レビュー
santana01
年に数回しか髪を洗わない話から、戦後の引き上げ時の体験にまつわる両親の話まで硬軟取り混ぜたエッセイ集。自ら根無し草と称する著者の非定住者側からの視点は人間に対してどこまでも寛容であり、その視点を持ち続けたからこそ「大河の一滴」や「親鸞」という仕事ににつながっていったのだろうという思いを強くした。ついでながら最後の章の書評を扱った「時分の花を読む」はいささか蛇足に感じた。
2012/12/02
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santana01
年に数回しか髪を洗わない話から、戦後の引き上げ時の体験にまつわる両親の話まで硬軟取り混ぜたエッセイ集。自ら根無し草と称する著者の非定住者側からの視点は人間に対してどこまでも寛容であり、その視点を持ち続けたからこそ「大河の一滴」や「親鸞」という仕事ににつながっていったのだろうという思いを強くした。ついでながら最後の章の書評を扱った「時分の花を読む」はいささか蛇足に感じた。
2012/12/02
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