私たちはどのような時代に生きているのか
私たちはどのような時代に生きているのか / 感想・レビュー
ハンギ
1999年夏に4つの法律ができた。周辺事態法、盗聴法、国旗国歌法、改正住民基本台帳法の4つである。この4つの法律の成立後、広く社会についてジャーナリストの辺見庸と哲学研究者の高橋哲哉が対談を行ったもの。辺見の感覚はとても研ぎ澄まされていて、いい意味で詩的だなあと思った。辺見は記者時代に新左翼抗争、中国共産党取材(中国から追放される)、ポルポトの虐殺、そして慰安婦の取材を通して、「目が焼かれる」と形容できる体験を持っているらしい。慰安婦が官給品のコンドームを手で洗わされる話は確かにショックだった。
2012/05/02
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