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どうせ死んでしまう・・・・・・私は哲学病

どうせ死んでしまう・・・・・・私は哲学病

どうせ死んでしまう・・・・・・私は哲学病

作家
中島義道
出版社
角川書店
発売日
2004-06-26
ISBN
9784048838863
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どうせ死んでしまう・・・・・・私は哲学病 / 感想・レビュー

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魚京童!

どうせ死んでしまうから、今死んだらと考えている時間は楽しいのだ。苦しいかもしれないけど楽しいのだ。そして感染する。だから悪いのだろう。他のことを考えることはエネルギーがいるし、死んでしまうといっていると誰かがかまってくれる。社会の中でしか生きられない私。私とあなた。私は何を考えているのだろうか。

2024/11/19

coaf

素晴らしい本だった。世間からずれて、死について真剣に考えたことのない人間には価値がわからない本だろう。というよりも、そういった人々には本書は価値がないのである。どうせなら僕も本書を価値のない本だと捉えるような人間になりたかったものだが、裸の王様が裸であることに気づいてしまったのだから仕方ない。著者はそれでも絶望せず、死を考えることを自らの生としている。なんと強かなのだろうか。僕はついこの間まで生の無意味さに絶望していたが、最近そんな生を肯定できるようになった。

2013/04/30

らむだ

中島義道氏の著書を読むと心が落ち着く、そんな人間もいるのです。何か世間なるものや社会なるものからのズレや疎外を感じた時に読むと良いかもしれません。普段からずれを感じている方には尚の事オススメします。「どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではならないのか」

2014/02/06

Yasutaka Nishimoto

現代日本は奇跡的なほど人類の夢を実現した希有な国である。安全であり、飢え死にすることもなく、凶悪犯罪も極めて少なく、どこもかしこも清潔で、人々は親切で、かなりの知的水準にある。独裁者も奴隷もいない。私が苛立つのは、こんなに何もかも与えられたうえに、さらに「心の豊かさ」までも、「生きる希望までも要求する現代日本人の傲慢さである。   同意。

2019/02/18

田蛙澄

数年ぶりに中島義道の本を読んだ気もするが、やはり彼の死の恐怖への問題意識とそこに起因する生への虚しさへの対処法である半隠遁にはとても共感できる。正直、カントの話もそれ自体は面白いにせよ、どうも著者の関心とカントがマッチしてない感じがしてくる。ニーチェとかハイデガーの方がまんまマッチしてる感がある。でも著者の善良な市民に根本悪を見出すカント観は面白いし説得力があるとは思う。

2018/07/02

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