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愚者の道

愚者の道

愚者の道

作家
中村うさぎ
出版社
KADOKAWA
発売日
2005-12-01
ISBN
9784048839440
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愚者の道 / 感想・レビュー

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わたし

エッセイは初めて読了。あ~面白かった!おそらく私は彼女の言う「愚者達」の一人だろうな。愚かなすがる恋愛をした事を思い出した、人に話す事もまだできない恥ずかしい恋だった。だがそれは私や著者に限った事ではなく、殆どの人間は愚者の要素を持ち合わせ、ゆらゆらと揺れているのではないか。著者が狂人との間を振り子のように揺れ留まっていたと書いたように。また、自分を許す神は存在していると私は考える。裁く神に捕まっているだけで、己の中にも存在はしているのではないか。自分を許すこともまたきっと不可能では無い筈だ。是非お勧め。

2013/07/01

minori

他者と「共感」のみで関わるのではなくて「差異」とも向き合うこと。「理解」に注力すること。 アディクションは自己愛の病なんだな、と実感。 うさぎさんが買い物依存になったのは33歳の時とのこと。 今の自分の年齢だな~。 これから何が始まるか、誰にもわからないな、と思いました。

2011/11/29

土方one太丹

中村うさぎさんの他のエッセイを拝読してますが、ご本人が仰るとおりこの時期は軽鬱が入っちゃってる感じがします。もともと“私に似ている”と思って共感して読み始めたので、読んでると鬱が伝染ってしまうかも。この世界観に入りきれればそのまま共感できますが一歩退いてしまうと『ちょっと自分の世界に酔ってないか?』と思ってしまいました。でも、他の雑誌に掲載した最後の原稿、旦那様についてのことは泣けました。私もそういう相手に巡り合いたいです。

2014/12/09

リノン

読むのがしんどい本でした。うさぎさんの本も慣れてきたかなと思っていたのですが、こちらは強烈でした。「ゲイの夫」に関して書かれていたのは、興味深かったです。“他者を赦すことで我々は初めて他者を「受け容れる」のであり、他者に赦されることで我々は初めて他者に「受け容れられる」のである。”

2013/05/20

amamori

中村うさぎを一冊だけ というとこの本かも。教えられるところが多い まとまった自己反省・分析本。著者だけではなく 誰もが幾分かは著者に似たところを持っていて、例えば歪んだ自己愛のせいで孤独や不全感に悩まされていたりするのではないか。人は、共感できる他者(実は自分の脳内にとりこんでいるだけ)のみ ではなく差異ももった真の他者との友情を育むことで 孤独と不全感を捨てら 自己も確立できる、というところなど、著者がさまよった果てにつかんだ実感だけに重みがある。(共感できたかどうかだけを読書の価値としているとヤバイよ

2011/01/16

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