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恋する文豪

恋する文豪

恋する文豪

作家
柴門ふみ
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-09-01
ISBN
9784048839587
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恋する文豪 / 感想・レビュー

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takaC

アイディアは買うが、著者の主観はもう少し控えめというかニュートラルな方が良いと思うぞ。未読層に対してなら特に。

2014/04/02

ケイ

文豪達の私生活ではなく、作品中の登場人物の恋愛を柴門ふみが読み解いたもの。「金色夜叉」を非美人及びフラれ男達のルサンチマンであると分析。「雪国」の不条理、不可解、シュールな難解さと、「真珠夫人」を通俗小説と切ってすてた川端康成の見方の根拠を検証していく。「太陽の季節」における性的サディズム、「友情」の若き日の異性を理想化する恋愛のキモさを読み取る。なかなか面白い。しかし、「こころ」の先生の、妻には何も知らせたくない、純白なまま守ってやりたいというところに感動した柴門さんには同意できないなあ。

2013/09/17

みつき 

柴門ふみが文豪の名作をあらすじとともにブッタ斬るエッセイ。文豪達が描いた『恋愛』をストーカーだの神経症などと、斜め後ろからざっくりカマを振り下ろしてくる感じで、読んでいて痛快な気分に。現代に置き換えたり、挿絵もつけてくれているところも面白い。読んでいない作品に関しては興味がわいたの半分、こんなに面白かったら作品を先に読んでおけばよかったという後悔半分。まだ読んでない作品早く読まなくっちゃ!

2013/02/17

わんつーろっく

教科書の付録にある文学年表に必ず載っているような、作者と題名だけは知っている文豪さまさまの恋愛小説をぶった切っている。忍従が美徳と信じ込んでいた時代に、男がほしいのや~って、男性作家によって書かれ、当時どれだけ人気があって読まれていたのか。愛人になっても処女とか、或る女も真珠婦人も、年を重ねた私の読解力がおいつかない。キモいところにエロが在り、エロと人間の深淵を結びつけたがるのが日本ブンガクなのであると柴門さん。(・_・D フムフム面白かったけど、原文に戻る気力ございません。

2022/02/06

ロマンチッカーnao

川端康成の『雪国』がなぜ名作なのか、なぜノーベル賞なのか、初めてわかったような気がした。森鴎外『舞姫』読んだこと無いけど、読んだ気分になれた。村上春樹の『ノルウェイの森』でなぜナオコさんが死んだのか、わかったような気がした。夏目漱石の『こころ』って改めて恋愛小説だったと気付かされた。良作でした。

2022/01/17

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