やさしいダンテ〈神曲〉
やさしいダンテ〈神曲〉 / 感想・レビュー
冬木楼 fuyukirou
図書館の海外文学の棚で見つけました。ダンテの「神曲」はドレの画集を持っているので1度は読んでみたいと思いつつ、こういう古典はまだるっこしい修飾語と暗喩のオンパレードで難しそうと敬遠していました。そんな口だけズボラ人間向けに(?)、適度な解説を加え、適度に端折って、地獄→煉獄→天国の壮大な旅を読ませてくれました。ドレの画集の文章は題名程度で、それでも地獄は画を見ればわかります。天国は光あふれるばかりで何が描かれているかさっぱりだったので感慨深いです。古典のダイジェストは小説家の手が良い、阿刀田高氏に感謝です
2021/08/10
あっきー
⭐3 国立西洋美術館のロダンの地獄の門はダンテ神曲の地獄篇をテーマとして造ったらしい、以前行った時に携帯で撮ってきて待受画面にしていた、天国篇のキリスト教軍団オールスター登場は異教徒の自分にもスゴさが伝わってきた、平川訳で読みたいことは決まっているがいつ読むかと講義とどちらを先に読むかは悩ましいな
2024/10/27
クサバナリスト
ダン・ブラウン著『インフェルノ』を以前読んだが、『神曲』の知識があると、より面白く読めたらしい。『神曲』を読もう、読もうと思っていたが、難解であるということで、本著を選んだ。平易で分かりやすかった。
2017/12/23
さえきかずひこ
神曲といえば、煉獄の描写について期待していたのだけれど、要約した作家のイマジネーションをもっともかきたてたのが地獄の描写であることが良く分かる構成だった。煉獄は観念的でいちおうまとめたよ、それから天国は抽象的でこれまたまとめておいたよという感じ。地獄は闇なのだけれど、その闇の中に人間の残忍な欲望が渦巻き、つぶさに描かれていて良かった。蛇が人に、人が蛇に変身するシーンがエロティックだった。天国はとにかく輝かしく、光のイメージなのだなぁというのも分かった。機会があれば、原典にも触れてみたいが、どうなるかな、退
2017/04/12
野の花
ダンテの描いた死後の世界。ウェルギリウスに連れられての冥界巡り。地獄、煉獄、天国の各層に色々な人物がいる。ギリシャ神話の神だったり、時代の英雄だったり、皇帝だったり、思想家だったり…… 地獄は怖かった〜。抜けた時はホッとしました!本物の神曲は厚くて難しそうだけど、これは簡単で面白かったです。ややこしい所は飛ばしてとか、細かい所は略そうなどの作者の弁で、あっという間に読み終わりました。
2017/01/08
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