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読まず嫌い。

読まず嫌い。

読まず嫌い。

作家
千野帽子
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-09-01
ISBN
9784048850278
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読まず嫌い。 / 感想・レビュー

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harass

「人はなぜ物語を求めるのか」に感心し同著者の本を探し読む。雑誌連載のエッセイ?をまとめたもの。小説の名作を読まず嫌いでいた著者が後に楽しんで読めるようになった経緯など。ド定番小説の要約などで未読のものを知りいろいろ読む気になった。日本独自のものだった文学全集の成り立ちや功罪など。読まなくてはいけない、とする権威は無くなってしまって、「空気」で手に取るようになったという指摘はなるほどと思われる。軽く読め、なかなかに楽しめた。

2017/05/05

まこみや

再読。銘記しておきたいことが二つ。①読書は退屈で利いた風なレッテル貼りではない。「おもしろい」を見落として「わかる」くらいなら、「おもしろい」を直視して「わからない」にとどまった方がマシだ。②「おもしろい」を知った読者は逆に「おもしろいの型」という独房に閉じ込められる。「壁」にぶつかっているのは、本ではなく、読者である私の方である。その時その独房の外に連れ出してくれるのが名作だ。明るい独房を出て、外の真っ暗闇を歩く。『読まず嫌い。』とは逆説的「読書の勧め」である。まずい、レッテルを貼ってしまった。

2022/11/03

たま

国語が嫌いで、そこで扱われるような古典などを読まず嫌いし、読書が好きだからこそ自分が好みそうな本以外の本を読まず嫌いしている傾向が私にはあるので、本作はとても心に響きました。名作だって、無理にそこから何かを学ぼうとかせずに気楽に楽しめばいい、という著者の読み方に勇気づけられます。読まず嫌い本を読んだ結果、それを好きだと思うかどうかは分からないけど、その時得た感想はその本でしか得られないものである、という著者の考えに読書欲をくすぐられると同時に、読書って刺激的だなぁと思いました。

2014/06/27

さら

読まず嫌い、あるあると思い、手に取りました。特に『名作』と呼ばれる本ほど私も読んでいないです。著者は<さまざまな名作小説との和解の記録>と書いていますが、確かに「和解」が必要な本が私にはまだまだ沢山あります。今が読み時なのかもしれません。きっと若い時にはわからなかったことが今なら分かるかも^^

2013/03/04

りりす

著者の本への知識と考え方に脱帽する(千野帽子だけに?って全然うまくないわ)。本があって良かった。なかったら死んでたかもしれない。いや、頑なに死を回避したいわけでもないんだけど。少なくとも本がない世界で生きてたら、今より死んだように生きてたに違いない。

2015/12/25

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