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瞳のさがしもの (メディアワークス文庫)

瞳のさがしもの (メディアワークス文庫)

瞳のさがしもの (メディアワークス文庫)

作家
入間人間
出版社
アスキー・メディアワークス
発売日
2013-09-25
ISBN
9784048919999
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瞳のさがしもの (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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Yobata

不慮な事故で目を失った者,目に囚われてしまった者など「瞳」に関する短編集。パチンコ屋だけが遊び場だった街で二人だけの秘密場で遊んでいた僕とひかり。ひかりはもうすぐ転校することが決まっていて…「ひかりの消える朝」。乗っていたバスが事故に巻き込まれ生存者は僕と隣にいた女の子だけ。僕は右目を失い彼女は左目を失って…「静電気の季節」。鏡に映る彼女を追い続ける毎日。どうすれば彼女を振り向かせられるのか?…「みんなおかしい(ぼく含む)」。望遠鏡を覗く少女と旅に出た僕はその後の人生も瞳を探していた…「瞳のさがしもの」→

2014/03/24

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

『恋』とは、『もう片方』を探す旅だ。 『ひとみ』と『片思い』がテーマな五つの短編が収録、それぞれに異なる作風と切り口ながら、安定の入間人間節を楽しませてもらいました。 個人的には『静電気の季節』と表題作『瞳のさがしもの』がお気に入り。ラストの『にゃんと素敵にゃ』がいろんな意味で異彩を放ってますが、気持ちだけが先走る片思いたちの物語というテーマ自体には一貫してる一冊でした。庭先生による口絵もグッド、前作『時間のおとしもの』と本作に続く、新たな○○の~ものがいつか刊行されることを密かに期待しておきますw

2013/11/06

岡本

途中まで短編集と気付かずに関連性を必死で探し続けた一冊。「瞳」と「片思い」がテーマなので事故や病気での失明に関わる描写が多く、私自身メガネを掛けているのもあって自分と重ねたりした結果、気分が少し気分が暗くなったり。著者の作品の中ではグロさは軽めだが、他作品を未読だと少し読みづらいかも。猫派なので最後の話はほんわかしててお気に入り。

2016/05/05

T.Y.

主に「片目」を巡る青春恋愛短編集。「ひかりの消える朝」:少年の日の甘酸っぱい想い出と鋭い痛み。「静電気の季節」:バスの事故で共に片目を失った大学生の男女。失ったものと得たものとのすれ違い。この二編は失恋のようで、それだけで終わらない余韻が心地良い。「みんなおかしい(ぼく含む)」:鏡の中の「彼女」に恋焦がれる「ぼく」…久々に来た衝撃にして納得の落ち。「瞳のさがしもの」:視野を失いつつある青年の「ひとみ」との邂逅…王道の感動系かも。「にゃんと素敵にゃ」:飼い主に想いを寄せる猫の記。これも割と普通の片想い話。

2013/09/25

シュエパイ

閉じられたひかりの向こうに、ずっとずっと君だけの姿が移っている。痛みを伴って、そして甘酸っぱさを宿す、幾つもの失われた瞳の物語だった気がします。事故にあった大学生の二人のことが、一番好きかもしれません。そして、すむ世界が隣り合っているのに違いすぎる、猫と彼女のものがたりも。

2013/10/18

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