拝啓、十年後の君へ。 (メディアワークス文庫)
拝啓、十年後の君へ。 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
展開にちょっと無理があって先読みできてしまうけれど、うん、いいお話しだった。こんなふうに昔好きだった人にわだかまりなくつながれたらいいなと思っている人はきっと多い。そういう意味で、ファンタジーだな。
2016/08/18
いーたん
小学一年の夏休み前、タイムカプセルを埋めたんだ。10年後、それが郵送で連絡網を使ってリレー形式で届くとは。もし、自分がそのクラスの一員だったら、どうだったんだろうか。想像もつかない。覚えてすらいなかったかも。彼らもすっかり忘れていた。そんなタイムカプセルをリレーで巡って、あの頃と今という現実のギャップを感じ、悩み苦悩し、成長のオムニバス形式の物語。10年後を高校生にするには小学一年とかでやるしかないんだけど、実際の一年生(少なくともウチの会社)はあそこまでしっかりした内容は書けないと思う。そこが残念。
2017/02/21
さばかん
う~んいい話だった。 過去、現在、そして未来。 世界は広いけれど、狭い世間でみんな生きている。 三歩進んで二歩下がりながら、上を向いて歩こう。
2017/08/30
まりも
十年前に埋めたタイムカプセルに書いてあった「今の自分」への手紙。そのタイムカプセルが6人の迷える高校生たちの運命を変えていく青春物語。あー、やっぱりこの作者さんの描く青春物語は安定感があって良いですね。高校生の頃の複雑な気持ち、幼い頃の自分が抱いていた未来の自分と現実の自分のギャップ、子供の頃抱いた恋心、この作品を読んでいるとそういった思春期の頃の自分の姿を思い出して何だか懐かしい気持ちになるんだよなぁ。サクッと読めて、読後は爽やかな気分になれる良い物語でした。次回作も楽しみに待ってます。
2016/06/26
た〜
いい話なんだけれど、些か盛り上がりに欠けるかなー。小1の1学期に埋めて「面倒くさい」との理由で集まって掘り出すこと無く、郵送リレーで送られてきたという突っ込みどころ満載なタイムカプセルをめぐる短編連作。それぞれの事情から立ち直っていく青春群像って言ったところかな。
2017/09/29
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