きっと彼女は神様なんかじゃない (メディアワークス文庫)
きっと彼女は神様なんかじゃない (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
よっち
現在に至るまで受け継がれた部族の教えがあるけど海を愛し、浮いた存在の集落で生贄とされて海の底に沈んだ一人ぼっちの少女が、自らを神と称した無知な少女・メイと出会うSF的ガール・ミーツ・ガールな物語。未開の地で疎まれていた少女と海底で眠っていた少女・メイの出会いが転機となり、原始的な環境で二人が拙いながらも交流してゆく展開でしたけど、冒頭の流れから何となく思い描いていたSF的展開よりはよほど現実的な顛末が待っていて、二人で選んだ決断にはやるせなさもありましたが、それだけでは終わらない何かがあったと思いました。
2017/10/11
七月せら
古代でありSFでもある不思議な描写が面白かった。読みながらいろいろと想像を巡らせて、読み終わってもさらに想像が広がっていく。そんな世界でそれぞれに特別で孤独だった二人の少女が出会い、互いに心動かされていく様子がじんわりと温かい。相手の思わぬ行動に戸惑いつつも嬉しいという気持ちの表れが本当に可愛くて、読んでいるこちらまで嬉しくなります。
2018/01/24
さばかん
ディストピア系百合物語。 良い百合だった。
2017/10/24
masa
文明的に遥か昔の人類を思わせる世界は、読み進めていくうちに驚きに変わる。集落から孤立する彼女が愛した海は、古の言葉と異なる場所。生け贄となるべく向かう海の底には、自称神様の無知なる少女との邂逅があった。正反対のふたり。強者と弱者。居場所のないふたりが、次第に寄り添い絆を深めていく様が好き。無知でもひ弱でも、ただ特別と思うことの引力が愛おしい。そして銀髪の君、知った名前に心が弾む。こちらの君は、性格も口調も異なるように思うが、生活の背景が違うからか、別の世界軸の君なのか、なお好みではある。君こそ、一体何者?
2018/08/16
の
あ、神作です、って感じ。入間人間先生、こういうのも書けるのかー、と吃驚。みーまー的なグロ描写と、電波女的な話題と、あだしま的なささやかな百合要素の結合。凄いな、これ。
2018/01/28
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