おとなりの晴明さん ~陰陽師は左京区にいる~ (メディアワークス文庫)
おとなりの晴明さん ~陰陽師は左京区にいる~ (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
カメ吉
この作品は予想以上に面白かった。京都のガイド的な読み方をしても面白いのでは?短編5作ですがどれもユーモアあり歴史の勉強もありで楽しい作品ばかり。第二話に登場の篁卿と時子は『からくさ図書館』シリーズをすでに継続中なんですね。ぜひそのシリーズも読んでみたいです。最後に本作品のヒロイン桃花の一家は引っ越し前の住み家は私の地元なんでビックリでした。
2017/12/11
スズ
大津市から京都に引っ越した女子高生の桃花は、飼い猫を隣家に暮らす晴明という青年に救出して貰って以降、縁あって家庭教師と生徒という関係に。だが、晴明の正体は閻魔庁第三位の冥官にして、平安時代の大陰陽師安倍晴明その人で…。『からくさ図書館の来客簿』とかなり濃くリンクしており、小野篁が掌に生み出した瀟洒な煉瓦造りのからくさ図書館の外観に歓声を上げたり、可愛らしい仕草が多い時子の可愛さにメロメロになったり、茜の店のかんざしを褒めまくったりと、感情表現豊かな桃花と聡明だが世間知らずの晴明の二人が大好きになりました。
2018/10/13
舞
滋賀から京都に引っ越してきたリボンが大好きな女の子と、陰陽師。 この類の話は好きじゃない… パラ読み。
2019/04/05
アン
『からくさ図書館来客簿』の関連作。『からくさ~』は未読ですが大丈夫でした。一家で京都に越してきた高校生の桃花。お隣に住むのは本物の阿倍晴明。冥府の冥官として現世と冥府を行き来する。浮世離れした晴明さんと今時の普通の高校生の桃花の会話も楽しい。だんだん桃花の態度が気安くなっていくがそれはお互いに距離が縮まってる感じで微笑ましい。彼らの前に現れる問題もみな優しい話で読みやすかった。「お猿前線異常なし」のお猿さんたちが可愛いかったな。続編も読みたいと思います。
2018/12/06
真理そら
現代の京都・左京区に住んでいる晴明さんの隣に引っ越してきた女子高生・桃花の視点で話が進んで行く。桃花の家の猫を(桃花の夢の中に登場して)助けてくれたり優しい面もある晴明さんだけれど、物憂い雰囲気で少し底意地の悪い面もある。桃花がかなりオクテだからか晴明さんのイケメン設定が全く意味がないのがおもしろい。からくさ図書館の登場人物も登場してゆるゆると話が進むファンタジー。
2022/04/16
感想・レビューをもっと見る