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キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~ (メディアワークス文庫)

キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~ (メディアワークス文庫)

キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~ (メディアワークス文庫)

作家
斜線堂有紀
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-03-23
ISBN
9784048936958
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キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~ (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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nobby

ちょっと唐突感はあるけど、変に間延びさせないシリーズ完結には好印象♪そして何より最近の様子を聞かれ、「ぶっちゃけ映画観るようになったくらいですよ」という答えに「君の人生を変える大きな変化です」と返し誉め称えるのがいい!今回の各章サブタイトル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ラブ・アクチュアリー』『俺たちに明日はない』を通じての蘊蓄モードは薄め(笑)それでも、大衆が映画に求めるのは“現実”か“虚構”か!?サイコパスな悪役に語らせながら、フラグ立つまま迎える危機と鮮やかに反転する分かりやすい展開は心地よい♪

2018/12/10

papako

シリーズ完結ってことで。セールだったし。束の兄も登場。嗄井戸の事件に決着もついて一件落着。いろいろ思うところはあるけど、ちゃんと終わったので、一安心。映画のネタをもっと知っていれば楽しめたのかしら。

2019/01/09

よっち

嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎。束が抱く複雑な想いも知って、過去の事件を解決すべくフィルムアーキビストの菱崖小鳩に協力を依頼する第三弾。奈緒崎の元カノが遭遇した消失事件を巡る想い、殺人事件の容疑者に仕立て上げられた奈緒崎、そして嗄井戸が引きこもるきっかけとなった事件の真相。何ともやりきれない事件でしたけど、作中で語られる薀蓄と嗄井戸の味方でいることを選んだ奈緒崎の奮闘と友情、現実を超える虚構という形で映画の可能性を提示してみせた結末には心に響くものがありました。次回作も期待しています。

2018/04/23

ユメ

奈緒崎を事件と対峙させるのは、嗄井戸への絶対的な信頼だ。無上の信頼の何と重く、そしてその重みが何と人の支えとなることか。束が言う通り、信じるってスペシャルずるいのだ。そして迎える終盤、犯人と奈緒崎の対決は「本物の暴力にまさる表現はない」という狂気と、「素晴らしい映画を生み出すのに犠牲は必要ない」という信念の戦いでもある。それは『凄惨な現実を美しいフィクションが救う』ことの証明だ。作中に登場した数多の名作映画や、本シリーズそのものが何より雄弁に答えを語っていると私は思う。エンターテインメントは人を救うよね。

2018/10/12

みなみ

キネマ探偵シリーズ三作目であり最終巻。高畑教授の「上質なフィクションこそが人間を救うんだと思いますよ」の言葉を読んで、だからこそ自分は読書をするんだと再確認できた。これでシリーズが終わってしまうのは残念だけれど、後日談があればいいのにな。

2022/04/01

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