カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区
カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区 / 感想・レビュー
Kazuko Ohta
今いちばん気に入っている音楽番組が『ザ・カセットテープ・ミュージック』。マキタスポーツとスージー鈴木が、カセットテープに入れるとしたらという前提で80年代を中心に各3曲選ぶ。その番組を丸ごと書き起こしたのが本作です。コード進行の話は字で読むだけだと私にはわからないので、これはあくまで番組鑑賞後にあの楽しさを思い出すための本。時代的にハマる人にはまず番組を一度観てほしい。車を4台乗り継いだのにカーオーディオは昔のまま、カセットテープ対応の私。次の乗り換え時はもう無理だとディーラーから言われています(泣)。
2018/09/22
ちろたろう
番組を観た後からでも、文章だけでも面白いし、改めて観直したいと強く思わされた。巻末の年表も良かったし、イベントにも参加してみたい。
2020/02/07
幕 慕蘭
番組は毎週見ている。これで知った名曲のひとつに、松原みき『真夜中のドア』(1979年、当方当時8才)がある。YouTubeで見ると、外国人による称賛コメントで埋め尽くされているが、名曲が時間や場所に関係なくグローバルな環境で評価される時代になったことはインターネットというものの非常に優れた点であると思う。この番組は様々な切り口から音楽好きの自分に温故知新な、または未知の名曲を紹介してくれるお気に入りの番組であり、これはそれを書籍化したものである。清水ミチコとの対談も面白い。
2019/05/20
imagine
ビートルズや美空ひばりの曲を今聴くことはできても、当時の熱狂や世界情勢を肌で体験することはできない。80年代の名曲もまた然り。それぞれの曲に個々の事情と時代背景がある。マキスジのお二人が、その曲が生まれた背景やメロディーの構成などを丹念に紐解く。そればかりか、極私的な想い出トークを開陳してくれるのがこの本(番組)の秀逸なところ。同世代ならば落涙必至。あの頃から一度も開けていなかった記憶の引出しが、パカパカと開く快感に酔いしれました。
2018/08/17
ますりん
BS12の名番組「ザ・カセットテープミュージック」の単行本化。個人的に大ファンのスージー鈴木さんがTV番組を持つなんて、なんて素晴らしい。 名場面はアラフィフのオヤジ2人が、曲を流しながら感極まって涙腺が崩壊するシーン。マキタスポーツさんが斉藤由貴「悲しみよこんにちは」で、スージー鈴木さんが浅香唯「セシル」で。はじめて聴いて、うわあこの曲スゴイな、と思ったのは松任谷由実「A HAPPY NEW YEAR」。昔ばかり振り返っているのは、ちょっと罪悪感も漂いつつ、でも楽しいから諦めて身をゆだねる。
2018/07/14
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