むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ
むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ / 感想・レビュー
チャーリブ
ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること。2021年に政府が出した「成長戦略実行計画」にその名前が出てきて、企業でも注目されているということを初めて知りました。本書は研究書ではなく、軽い読み物といった体裁です。老人が多く登場する日本の昔話の背景には「ゼロに戻る」ことを好んできた日本人の心性があり、それこそが日本人のウェルビーイングの原型かもしれないなどと書かれていますが、ウェルビーイングどうでしょうか?
2023/07/18
ta_chanko
日本の昔話にあるように、人間は「いる」だけで良い。ヒーローにならなくても良いし、ストーリーに意味がなくても良い。成長よりも循環。「ゼロ」に戻るのが良い。資本主義が生み出した成長神話や、弱肉強食の能力主義・競争社会では人間も地球環境も疲弊してしまう。ただ存在しているだけで認め合えるような、そんな安心感が社会の根底にあると良い。ウェルビーイングのためのヒント=号(別アカ)・連(オフ会)・奥・空・歌・踊り・推し・移動・旅・偶然...
2023/12/11
りらこ
ヒューマンドゥーイングではなく、いることをよしとするのがウェルビーイング。日本昔ばなしを例に出すのは、あまりストンと落ちなかった。ゼロに戻ることを良しとする日本昔話は、私は社会構造への諦めがあるからと解釈していたから。何もないところに兵どもの夢のあとをみたり、花も紅葉もなかりけり、ないことを詠む歌の力とウェルビーイング、分かったようでわからない私。著者二人と、石川医師の父上との鼎談は読み応えあり。人の心理を突いて健康を追求しているところが面白い。もう少しウェルビーイングについて読んでみよう。
2022/09/22
大先生
我々現代人は何かを「する」ことが求められ続けている。まさにヒューマンドゥーイング状態。これでは疲弊する。そこで、ウェルビーイング!幸せというかイキイキした状態で「いる」こと。しかも、欧米人とは異なった日本人的なものがあるのではないか?ということで、日本的ウェルビーイングについて考察してみよう!という本です。本書では日本の特徴として①上より奥を重視、②ゼロに戻る、③元祖「推し」は天皇家、④因果より因縁、⑤他人の愚行に寛容などを挙げています。なんとなく殺伐としている現代ですが、寛容になることが第一歩ですね!
2022/08/31
大島ちかり
日本人に、とってのウェルビーインクとは? 選択できること、自由。 上を目指すのではなくて、0にすること。 宗教のように推しを作ること。 気軽に目指せるような説明があります。 読んでいることも楽しかった。
2022/08/14
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