ヤマザキマリの世界逍遥録 (JAL BOOKS)
ヤマザキマリの世界逍遥録 (JAL BOOKS) / 感想・レビュー
Kei
JAL機内誌の連載。従って、旅にまつわるエッセイ。様々な国に、街に。移動距離が半端なく、機内誌に最適です。(笑)とにかく、逞しく、それでいて、淡々と冷静に。通りすがりの旅の地も、一家で住む街も、フラットに偏見なく見極める。面白いです。もちろん、挿絵の漫画も自身で、写真も載ってます。
2021/09/17
たいぱぱ
『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんが、JALの機内誌に書き下ろしていた旅行記。14歳で娘に独りヨーロッパ旅をさせるなんて、ヤマザキさんのお母さん凄いわ!美しいイラストが文章をグッと引き立ててますね。他の人は劇画なのに、ヤマザキさん本人だけマンガになってるのが笑えますが。ルーブル美術館での出会い、ヘミングウェイの愛したバー、美味しそうな現地の食べ物。旅っていいな。最近の少しモヤモヤしてたんですが、僕の知らない世界で文化の違った人々が逞しく生活してるんだなと思ったら、自分がちっぽけに思えてきましたよ。
2021/07/08
アキ
ヤマザキマリのマンガ入りの旅行記。地球という惑星を感じられる場所を選んでいるそう。世界各地の温泉も地球そのものを体感できる場所。そんな著者の漫画「テルマエ・ロマエ」に登場するハドリアヌスは、パンテオンなど今に残る建造物を建て、ローマ各地を周る旅人皇帝だったらしい。スペインのイタリカは南部の都市セビリア近くの古代ローマの遺跡があり、ハドリアヌス帝の出身地でもある。そして初めて属州出身の皇帝となったトラヤヌスも、この地出身であったそうです。ローマ5賢帝のうち2人の故郷は、アンダルシアの穏やかな場所なのだそう。
2024/11/17
キムチ
予約しての本。中身が簡明な事もあり、読みつつ「これ、小中学生向けの絵本?」と感じた。秀逸なカラー、モノクロ挿絵は愉しませてくれる。細部まで神経を感じ流石、プロ。解説で納得〜数年前にJAL機内誌に掲載3年分を纏めたものね。地球闊歩、悠々旅!「滞在の悦楽」が十分に伝わってくる…旅に誘うオーラ200%。今日 私が海外旅行した時期より経費等諸事情が半端ない。東南アジア中南米は不安定政権だし感染症あるし。畳の上の水練ならぬ旅絵本として寝る前の夢の旅を逍遥♫
2024/09/06
そら
JAL機内誌「SKYWARD」連載のエッセイ集。短くて読みやすく、毎回のイラストが味わい深い。14歳の頃から音楽家の母親の影響で世界を旅し続けるマリさん。温泉、文化、動物、家族、グルメ、遺跡の章に分かれている。私も動物は匂いと体温を味わいたい派なので、パンダの頭の臭いは吸い込んでみたい(笑)世界にひとつしかないものを見たり、違う文化を感じたり、初めてのものを食べてみたり。叶うのであればこの広い世界を旅してみたい。しかし、地球のほとんどの場所にはいけないから、こうして少しでも想像し感じてみる。世界は美しい。
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