前略、初恋の彼女が生き返りました。 (メディアワークス文庫)
前略、初恋の彼女が生き返りました。 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
てち
高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトが目の前に現れ物語が進んでいく。彼女と過ごしていくうちに、愛が確信へと変わっていく。彼女のことを好きになったらダメだとわかってるけど、、、、藤二の心の中で揺れ動く機微、葛藤がありありと伝わってきた。実際、目の前にあるとありがたみはなかなか感じないものである。失ってからそれに気づくことの方が多いのでは。
2021/01/25
よっち
大学三年生になった自分の前に突然現れた、高校生のときに交通事故で死んだはずの片思いの少女・皇カノン。やり残したことがあるという彼女とともに過ごす数日の同棲生活を描く青春小説。ようやく死を受け入れたばかりのタイミングで現れた片思いだった彼女と再会し、共に過ごすうちに変わってゆく心境。藤二とカノンの二人に宏が加わって、三人で一緒に過ごすようになった高校時代、少しずつ変わっていったその関係。甘酸っぱくほろ苦い彼らの繊細な三角関係が巧みな構図で描かれていて、彼女の想いが未来へと繋げてゆくほんのり切ない物語でした。
2018/10/25
茉莉花
高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトが、目の前に現れた。俺がずっと片思いしていた彼女。「やり残したことがあるの。それに付き合ってほしい」 また消えてしまう彼女と、たった数日の同棲生活がはじまります…。
2021/02/16
さばかん
面白かった。 またしてやられた。 神谷宏くん…………不憫な子………。
2019/01/01
Mu@仔羊堂(文フリ東京39,け-19)
あーこれは切ないなあ。最後は少し救われた気持ちになれてホッとした。死んでしまった彼女がなぜか生き返ると言うファンタジー設定から始まる物語。過去と現在が交互に語られるんだけどその中に作者が仕込んだ伏線が見事。いやあ、すっかり騙されていた。それにしても物語の中の二つの恋は、どちらも叶わないのだな。だけど想いはちゃんと伝わって切ないけれど納得できた。ただ個人的には、最近の作者の物語は大切な人が亡くなる、もしくは亡くなっている設定が多くてちょっと不満。もっと読み終わって心が沸き立つような青春話を描いて欲しい
2019/07/05
感想・レビューをもっと見る