本当にさらさら読める!現代語訳版 泉鏡花 [観念・人世]傑作選
本当にさらさら読める!現代語訳版 泉鏡花 [観念・人世]傑作選 / 感想・レビュー
アキ
秋山稔の言う「美と反俗」の作家・泉鏡花の醍醐味をこれでもかと味わえる。「外科室」婦人と医学士の道ならぬ恋の最期。「歌行燈」代表作・複数の視点が最後に芸妓でひとつに収束。「琵琶伝」好みのお話。お通が良人を殺め、鸚鵡琵琶の鳴き声が聞こえてくる。「清心庵」母親の飛び降りと尼君の関わり。「義血俠血」美人芸人滝の白糸と村越欣也の哀しい結末。これも好み。「婦人十一題」女性と花の幻想的な歳時記。「若葉のうち」修善寺の純真な姉妹の姿は幻か。たしかに現代語訳で読みやすい。死ぬまで9歳の時に死んだ母親の姿を小説に書き続けた。
2021/02/07
蝸牛
『義血俠血』の話が好きだけど結末に異論あり。
2024/09/23
組織液
角川文庫の文語体が難しかったんで並行して読みました。「怪異・幻想」傑作選より好きな作品多かったですね。
2022/05/01
まり
なんか外科室しか頭に入ってこなくて断念しちゃいました。いつか続きを読みたい
2023/02/09
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