ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
ビブリア古書堂の事件手帖、10周年の10冊目で扉子編の3冊目ですね。今回は全3章からなる連作長編ミステリで取り扱われる本の中で私の思い入れが深いのは3章の夢野久作「ドグラ・マグラ」で若い頃に読みましたが今では完全に内容を忘れていますね。でも何となく犯人がどうこういう謎解きよりも狂気と幻想に彩られたエピソードを味わうのがメインだった様に思いますね。何れにせよこのシリーズを読むと読書欲が著しく掻き立てられますね。しょーもないどうでもいい事を書いてすみませんが作中に出てくるドドンパ書房で安い本を買いたいですね。
2022/04/15
へくとぱすかる
『ドグラ・マグラ』についての通説には異論があるらしいし、日本ミステリ界三大奇書の人気の理由がわかったことも収穫。私ならきっと「例のあれ」で読むだろうなぁ。まだ持ってない。物語の時代が扉子編では、前作に引き続いて近未来のようで、栞子さんと五浦くん(本当は篠川くんだけど、つい)は、一歩引いた感じ。それにしても智恵子さんの計画は、底知れぬ怖ろしさを秘めているようだ。まるで予想もつかないけど、次作まであとを引くのはたしかだ。不正を見破る扉子の活躍がよかった。デパートが舞台だけど、屋外のイメージで読んでしまった。
2022/03/30
ひさか
2022年3月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目。扉子、栞子、大輔のビブリア古書堂の父母と娘と日本に戻った智恵子が織りなす話に古書とそれに関わる人々との謎の話が面白く展開される。家族というプライベートな世界を緻密かつサスペンスフルに綴っていく三上さんの手腕に脱帽。楽しめました。
2022/07/08
ヒデキ
1冊の本を巡る人々の人生を描き、その本の持つ意味を解き明かしていくシリーズ 今度の本は、夢野久作の「ドグラ・マグラ」 この本を巡って二つの家族の3代の物語が描かれます
2022/04/20
旅するランナー
日本探偵小説の三大奇書の一つ、夢野久作「ドグラ·マグラ」にまつわる、家族の切ない物語。蔵書が人間を形成していく、その語り口がお見事です。小栗虫太郎「黒死館殺人事件」·中井英夫「虚無への供物」も合わせて読んでみたい。それにしても、篠川智恵子さんが次第にダースベイダー化していきます。このシリーズも、スターウォーズやJKローリング作品みたいに、ダークシリアスになっていくのでしょうか?
2022/06/01
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