あやし、恋し。 異類婚姻譚集 (メディアワークス文庫)
あやし、恋し。 異類婚姻譚集 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
あっか
新刊。某作品の影響で『異類婚姻譚』という響きが好きです。笑 著者さん初読み。ところどころ繋がりのある、6つの短編集です。時代は違えど、根底に流れる純和風な化物語の雰囲気がとても好き。朱鷺、大蛇、化け狸、神狐、鬼…色々な姿、色々な婚姻の形が読めます。2話のつばさの結婚指輪でグッと引き込まれました。表紙はキャラクター文庫感があるけれど、時代小説のようなきちんとした文体なので本格的です。とは言え表紙絵もとても美しいので好き!最後、綺麗に終わる?のが見どころです。うーん、シリーズ化してくれないかなー。
2022/07/27
よっち
人ならざるモノに身命を捧げる恋。異類の女たち心惹かれた人たちが織り成す、切なくも愛おしい6篇の異類婚姻譚集。現代の入浴する姿を決して見せてくれない恋人が、人ではないと気づきながらも愛した青年。幕末の争乱の世に美しい鳥と寄り添い、運命を共にする決意をした少年。平安時代の愛する女と同じ鬼になるために人を襲う男。戦国時代の平穏な暮らしを守るため、自分の正体を見抜いた僧を殺める女。古代の神の使いであるオロチに見初められた巫女。そしてまたひとつの運命的なめぐり逢いで結末を迎える構成にはぐっと来るものがありましたね。
2022/10/03
ネムコ
ほのぼのした異類婚姻譚。タヌキ、朱鷺、オロチ‥‥。みんな性格が良くて、読んでいて気持ちが良い。一番気に入ったのはタヌキかな。可愛かった💕 【日本の夏は、やっぱり怪談】参加中
2022/08/31
悠
人ならざるものが身も心も…命さえも捧げる恋。 短編なのですが繋がっている。 ほっこりするようなお話でした。
2024/10/26
活字スキー
『からくさ図書館』『おとなりの清明さん』などでお馴染みの仲町さんらしい、あやかしロマンス短編集。異類婚姻譚集と銘打たれてるので、どれも「そういうお話」として安心してテンポよく読める一方、物語としては素朴であっさりめ。人ならざる者との妖しく危うい関係ではあれど、基本的にはどれも良い話で、現代ものだけでなく平安時代や古墳時代の話もあり、仲町さんらしいおおらかさと優しさを感じられた。なんだかんだ言ってやっぱり日本は古代からHENTAIの国だよなー、とか思っちゃう。
2022/08/14
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